Qsicでは楽器本体だけではなく、マウスピースやリガチャーなども積極的に買取させていただいております。
今回はあまり知られていない木管楽器マウスピースの豆知識をご紹介いたします!
マウスピースの製造工程
今回は、木管楽器アクセサリーのトップブランドともいえる「Vandoren」のマウスピースについてご紹介いたします。
マウスピースはエボナイトという硬化ゴムが素材として使われております。
まずブランク(金型)と呼ばれるものをエボナイトで包むように型取られ、外側の成形をバンドーレン社特製の自動成形用旋盤で行います。
成形段階では、中心部分に正しく当て削り出すことが重要になります。
また、各マウスピースのバッフル、ウォール、ティップ・レールは職人たちの手で仕上げられております。
マークの存在に気がついていましたか?
Vandorenのマウスピースのコルク側の断面に小さなマークが刻印されているのはご存知ですか?
刻印は浅めなため目立つものではありませんが、よく見ると面白い形のマークがあるんです。
画像のマウスピース右側にブーツのようなマークがあります。この他にも様々な種類のマークが存在します。
他の奏者のマウスピースと並べて見る機会があればぜひチェックしてみてください!
マークに隠された意味とは…
様々な形のマークが存在しますが、一体そのマークにはどんな意味があるのでしょうか。
職人たちが手で仕上げる部分もあるため、その職人のマークだという説もあります。
ですが、今回Vandoren Parisに問い合わせをおこない回答がありましたので、少しご紹介したいと思います。
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Q.What do the marks on the bottom of the mouthpiece mean? The craftsman who did the final check? Or the craftsman who did the work? Which one?
(マウスピースの下のマークは何を意味していますか?最終チェックをした職人さんですか?それとも作業をした職人さんですか?どちらでしょうか?)
A.This is a traceability marking, not a question of craftsman as our mouthpieces are finished by machines.
(これはトレーサビリティマーキングであり、私たちのマウスピースは機械で仕上げられているので、作業をした職人ではありません。)
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トレーサビリティとは、「Trace(追跡)」と「Ability(能力)」の2つを組み合わせた言葉で、日本語に訳すと「追跡可能性」という意味になります。
Vandorenのマウスピースはプロの演奏家たちが品質、サウンド、ピッチに関して一本一本テストがおこなわれます。そして最後にもう一度チェックをおこない、世界中に向けて出荷されるようです。つまり、この回答からはマウスピースの生産から消費までの過程を追跡することを目的に刻印されたマークということになります。
高い品質を提供し続け世界中のプレイヤーから愛され続けるためには、このような細かな工夫がなされているのですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
私も先日クラリネットのマウスピースのB40を買い替え思わずマークを見てしまいました(笑)
他にもこんなことが知りたい!などご意見、ご質問がございましたら、お気軽にお寄せいただければと思います。
当店では、
- フルート/ピッコロ
- オーボエ
- クラリネット
- サックス
- トランペット/コルネット
- ホルン
- ユーフォニアム
- トロンボーン
- マウスピース/リガチャー
といった管楽器やその周辺の商品も広く取り扱っております。
買取・販売どちらでもお気軽にご相談ください!
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