金管楽器の唾抜き「アマドキー」とは? 

金管楽器を吹いている皆さん、アマドキーという言葉を聞いたことはありますか?

アマドキーとはウォーターキィの一種で、コルクを使わないピストン式の唾抜きなのですが、
レバー式のコルクを使ったウォーターキィしか見たことないよ? という方も多いのではないでしょうか。
かくいう筆者も、自身のホルンについているのがコルクを使ったウォーターキィだったため、
恥ずかしながら、楽器店で働き始めてからアマドキーの存在を知りました…。

今回は、ピストン式の機構がメカニカルでちょっとかっこいい「アマドキー」の特徴をお話ししていこうと思います。

アマドキーとは

まずアマドキーがどんなものか、じっくり見たことがない方もいると思いますので、
先日入荷したホルンの写真をご覧いただきましょう。

これがアマドキーです。ころんとした見た目をしています。

普通のウォーターキィがコルクで塞いでいる穴をレバーで開放して唾を抜くのに対して、
アマドキーはボタン部分を押し、ピストンをスライドさせて穴を作り、唾を抜きます。

メリットとデメリット

じゃあアマドキーはコルクを替える必要がなくてすごく楽じゃないの?とも思いますが、やはり、良いところもあれば悪いところもあるので、コルクのウォーターキィが広く普及しているのです。
ここで簡単ではありますが、アマドキーのメリットとデメリットをご紹介します。

メリット
・好みや個人差が大きいが、音のつながりが滑らか
・コルクの交換の必要がない

デメリット
・動作不良の可能性がある

こちらの3点を説明していきます。

メリット「音のつながりが滑らか」
個人差はあるので、みんながみんなそうだとは言えないのですが、
私が以前、同じモデルのレバー式のウォーターキィとアマドキーの楽器を吹き比べた時に抱いた個人の感想としては、
音のつながりが滑らかなためスラーで上がった時の高音の当たり方も心地よく、
アマドキーのおかげとは一概に言えませんが、吹奏感は違っていたと感じました。
なので、改造してアマドキーに付け替える方がおられるのも納得だなとも思いました!

メリット「コルクの交換の必要がない」
もちろんコルクの交換をしなくてもよい点も、楽器店に行って交換してもらう手間を考えると、大きなメリットですね。

デメリット「動作不良が起こる可能性がある」
このデメリットがアマドキーのネックだと思います。
固着してしまったり、戻ってこなくなったりと、稀にトラブルが起こるようです。
ご自身で触るとパーツが飛んでしまったりする可能性がありますので、
もし動かなくなってしまったら、お近くのリペアマンがいる楽器店にお持ちいただくと安心です!

繰り返しにはなるのですが、吹奏感にはやはり個人差がありますので、
もし吹き比べる機会があれば、ぜひ吹奏感の違いに注目しながら吹いてみてください!

◯おまけ
同じモデルでコルクのウォーターキイの写真とアマドキーに改造してある写真を比較で撮影してみたので並べてみます。

同じ唾抜きの役割を持つパーツでも、見た目が全然違うのが一目瞭然ですね!

まとめ

いかがでしたでしょうか。
アマドキーについて少しでも知っていただき、今後の楽器購入時の検討材料にしていただければ幸いです!

当店では、
・フルート/ピッコロ
・オーボエ
・クラリネット
・サックス
・トランペット/コルネット
・ホルン
・ユーフォニアム
・トロンボーン
・マウスピース/リガチャー
といった管楽器やその周辺の商品も広く取り扱っております。
買取・販売どちらでもお気軽にご相談ください!

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