【クラリネットの世界】YAMAHAクラリネットのSE系とCS系とは? 

先日、店頭でYAMAHA YCL-852IIV CSのクラリネットをお買い求めいただいた際に実際にお客様が疑問に思われていたことをご紹介いたします!

SEとCSとは、、、

BuffetCramponでいうR13系かRC系かというのと似ており、ヤマハの2つの個性と言われるのがSEシリーズとCSシリーズです・

【SEシリーズ】
包み込むような豊かな響きが特長で内径はなだらかに広がる形状。
対応する表現の幅が広く、息を余すことなくしっかりと鳴らすことの出来る構造。
音孔が大きめな特徴も持ち、少しCSより抵抗感は増しますが、SEならではの豊かなサウンドが得られます。

【CSシリーズ】
クリアで芯があり、パワーの感じられるソリスティックな音が特長。
内径は全体的にストレートに近い形状となっており、楽器に任せて息を吹き込むことで音が遠くまでまっすぐに飛ぶ構造。
音孔は小さめな特徴を持ち、吹き込んだ息にしっかりと応えてくれます。

吹奏楽では落ち着きのある音色で、調和をより追求しやすいSEシリーズを使っている方が多いように感じます。
一方で、ソロやアンサンブルなどにも力を入れている方は、より遠くに音が飛び1本のクラリネットの音色がはっきりとクリアな特徴を持つCSシリーズをお使いの方が多いのではないでしょうか。

私も中学時代から吹奏楽部で演奏活動をし、SEシリーズの楽器を使っておりました。
アンサンブルやソロなどでは、音が思うように飛ばないと悩んだこともあったような、なかったような、、、
個人差や好みはありますが、それぞれ違った個性を持ったモデルが存在しますのでMY楽器をYAMAHA でお考えの方は知っておくと便利です!

SEシリーズのモデルを比べてみよう

当店に入荷したSEシリーズの”YCL-SEVmaster”と”YCL‐853IIV SE”2本を比べてみました。

まずはベルの内径の大きさを比較してみると、SEVmasterのベルのほうが一回りほど大きな構造をしています。
内径のサイズだけでなく、内側に独特の堀りを施すことにより、低音部の音程と音の抜けを向上させて
います。

次にオレンジ色の円で囲んでいるキイの下に位置するトーンホールを比べてみると、SEVmasterは立ち上がり音孔が採用されています。
この構造により、C♯/G♯音孔の抜けと音質が向上し、高音Fの音程が改善されています。

SEVmasterはレザーパッドにすることで、息を入れやすくストレスなく吹き込むことができ、柔らかい音を響かせやすくなっております。
タンポ表面膜の振動が起こらないため、振動に伴う雑音(タンポ鳴り)が軽減される効果もあります。

まとめ

いかがでしたか。
YAMAHAの楽器は、音程の安定感に優れており四季があり気温や湿度の変化の激しい日本の気候でも演奏しやすいよう工夫が凝らされた構造が特徴です。

最後までご覧いただきありがとうございました!
「他にもこんなことが知りたい!」などご意見、ご質問がございましたら、お気軽にお寄せください。

当店では、

フルート/ピッコロ
クラリネット
オーボエ
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トランペット/コルネット
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ユーフォニアム
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買取・販売どちらでもお気軽にご相談ください!

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