木管奏者の方は聞き馴染みのある「タンポ」という言葉ですが、一体どんなものなのかをご存じでしょうか。
今回は、タンポに関するあれこれをご紹介していきます!
タンポって?
タンポは、木管楽器キイついており、管体に空けられたトーンホール・音孔(穴)を塞ぐためのパーツです。
長い歴史の中で様々な楽器の改良がおこなわれ、出せる音域は広くなり、タンポを付けているキイの数も増え、音孔のサイズも大きくなり、人の指だけで演奏することが難しくなったため、その代わりにタンポを使うようになりました。
タンポの種類と特性
タンポは演奏する度に少しずつ劣化してゆく消耗品です。
種類によって交換の基準や目安となる時期も異なりますが、楽器のスムーズ演奏性を保つためには交換や調整が必要になります。
タンポの種類ごとに特性をご紹介します!
◉フィッシュスキンタンポ
主にフルート・クラリネット等に使われるタンポには、「フィッシュスキン」といわれる薄い皮が巻いてあります。
元来は魚の浮袋を使っていたため、直訳すると「魚の皮」ですが、現在は豚や羊の「腸の皮」が採用されています。
◉レザータンポ
サックス・バスクラリネット・ファゴット等に使われ、羊・牛・豚・カンガルーなど動物の革(レザー)から作られています。フィッシュスキンに比べて耐久性が良いのが特長で、近年ではクラリネットにも採用されたモデルが増えております。
◉コルクタンポ
ピッコロ・クラリネット・オーボエ等に使われ、反応が早く音は硬めでかっちりした印象です。
フィッシュスキンタンポに比べ、耐久性に優れております。
タンポを長持ちさせるには、、、
①演奏後には管内の水分をしっかり取りましょう。
演奏後にはどの楽器でも水分を取ったり掃除をおこなうと思います。しかし思わぬところに水分が残っていたりすることがあります。
それはタンポが触れる部分であるトーンホールです。
管内の水分を取ってもトーンんホールまではなかなか簡単に取り除くことは出来ません。
そんな時は「クリーニングペーパー」を使いましょう!タンポに染み込んでしまった水分もしっかりと取ることがで、少しでもタンポの寿命を伸ばすことができます。
②タンポはすごく傷つきやすい性質から、楽器をクロスなどで磨く際にはタンポを傷つけないよう注意しましょう!
擦れて表面が傷ついてしまうと一気に破れやすくなってしまいます。
③強くキイを握らないようにしましょう。
タンポは中にはフェルトが入っているものが多く強く押さえてしまうと変形してしまいます。ほんの数ミリの隙間が空くだけでも調整が必要になりますので、場合によっては交換することにもなります。変形しないように強くキイを押さえたり握ったりしないようにしましょう。
また、普段から指に力が入りやすい方はこまめなストレッチなどで余分な力みを取るのも良いかもしれません。
終わりに
いかがでしたか♪
楽器のことはもちろん、奏者の方がより心地よく演奏していただけるためのご相談もお伺いいたします。過去の豆知識には、様々なお悩みに対応する掲載がございますので、機会がございましたらご覧ください!
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- フルート/ピッコロ
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といった管楽器やその周辺の商品も広く取り扱っております。
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