「アノダイズド」ってどんな意味? 

アルミ製で主に金色をしているアノダイズドピックガード。
セルロイドや樹脂製のピックガードより薄く、表面の質感も違う個性的な見た目から高い人気があります。

今回はこの「アノダイズドピックガード」の名称の意味やちょっとした噂をご紹介していきます。

「アノダイズド」とは

アノダイズドとは、陽極酸化処理(アノダイズまたはアルマイト)を施したことを指します。

アルミニウムは硬く耐久性に優れていますが、その表面の酸化皮膜非常に薄く、そのままでは耐食性が低く腐食しやすい性質があります。
そんなアルミニウムの表面を保護する目的で皮膜を付ける加工処理を陽極酸化処理といいます。
これによりアルミニウムに耐食性や耐摩耗性を付与し、必要な場合は着色をすることも可能にしています。

一般的なアノダイズドピックガードは金色に着色されたものですね。

この陽極酸化処理はギターだけではなく、自動車など機械部品や身近なところでは釣具ややかんなど多くの場所で活躍しています。

アノダイズドピックガード搭載ギター

アノダイズドピックガードは、近年ではその個性的なルックスから様々なモデルに採用されていますが、オリジナルとしては、1958年から1959年にかけて発売されたFender ジャズマスターやプレシジョンベース、その他デュオソニックやミュージックマスターに採用されていました。

アノダイズドピックガードのメリット/デメリット

アノダイズドピックガードはアルミ製のためもちろん導電性があり外からの電磁波をブロックしてくれます。
通常のピックガードの裏にノイズ対策でアルミ箔を貼るのと同じですね。

ただしピックガードの対策だけではノイズは劇的には減りません。
キャビティに導電塗料や銅箔などでシールディングを施す必要があります。
これにより外来しっかりと外からの電磁波をアースに落とすことができ、ノイズが劇的に少なくなります。

ただしノイズが少なくなる分、高音が乏しくなるハイ落ちが発生するとも言われていますので、不必要なノイズ対策には注意が必要です。

その他にも、アノダイズドピックガードは硬質なため生鳴りやそれによる出音の変化もあります。
生鳴り自体はやや小さくなり、振動はソリッドに、ハイ落ちも相まってミッドにガッツが出るイメージです。
これはどちらが良いというものではないので、完全に好みですのでアノダイズドピックガードへの交換をお考えの方は、一度ノダイズドピックガード搭載のギターやベースを手にとってその傾向を確かめることをおすすめします。

ベース、ドラム、アクセサリ担当:前田

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