吹奏楽部の冬といえばアンサンブルコンテスト。そのアンサンブルコンテストは地区予選を間近にラストスパートに差し掛かっているかと思います。
私も学生時代はアンサンブルに取り組みましたが、学校の校舎や部室は寒いことが多くカイロが必須アイテムでした。
さて、今回はアンサンブルコンテストを間近にサウンドが良くなるワンポイントアドバイスを書きたいと思います!
アンサンブルとは?
アンサンブルは、音楽用語で2人以上が同時に演奏すること。フランス語で「一緒に」という意味です。
またアンサンブルという言葉が、それらの演奏をするグループそのものを指すこともあります。
コンサートホール全体にいい音を
「大きな音だけが響く」といわけではなく、音は空気の振動ですので、
よりストレスや力みのない音が小さな音でもコンサートホールでは響くのです。
管楽器の音は、息をどのように入れるか、どんな体の状態で演奏するかで大きく変わると感じます。
身体と音の関係
楽器を吹く時に、どこに空気が入りどこから息が出ていますか?ブレスで吸った空気は肺に入ります。
空気が入る肺を囲んでいる肋骨や筋肉、今よりも柔らかくなれば、その内側にある肺はより自由に広がります。
また、首や肩周りの筋肉がかちかちで負荷がかかった状態よりほぐれている状態であるほうがより豊かな音を出すことができます。
ストレッチでラストスパートをより充実させよう!
ここからアンサンブルやソロのコンテストで、私自身が体験したことをもとに練習のラストスパートをより充実させる方法をご紹介いたします。
ずばり!
「演奏前にはストレッチで身体をほぐしましょう」
【ストレッチ その①】
▷動作
左右の腕を大きな円を描くように回します。左を後ろ回し右を前回し、と左右の腕を常に引き合うイメージで回していきます。早すぎないスピードで何度か回します。左右の腕の回す方向を変え同様におこないます。
▷効果
演奏前に肩の周りの固まった筋肉をほぐすことで、よりストレスなく楽器を構えられるようになります。また、肩だけでなく胸も開き息の流れがよりスムーズになるのです。
【ストレッチ その②】
▷動作
片手が広げられる広さの壁がある場所でおこないます。肩から手のひらを壁にベッタリとつけます。なるべく肩からまっすぐに伸ばしたいですが、壁から腕が離れてしまうと効果が半減してしまいますので、無理のない角度で伸ばすようにします。
伸ばしたら壁につけていない方の肩を、後ろにぐーっとゆっくり押していきます。気持ちよく伸びるところで止めてOKです。
▷効果
ゆっくりと筋肉を伸ばし胸をひらくことで、肩の余分な力みを取ることができます。演奏していると方が上がってしまう方におすすめのストレッチです!
【ストレッチ その③ ☆簡単ストレッチ☆】
▷動作
首を左右前後に傾けます。こちらも②同様に気持ちよく伸びるところで止めてOKです。次に、頭の重みを使うイメージで首を回します。右回り、左回りどちらもおこないます。
▷ポイント
頭の重みで伸ばすイメージでおこなうと無理なく伸ばすことができます。あまり頭の重みを感じにくい場合は軽く頭に手をのせてみてください。
▷効果
演奏時に力が入る首をほぐすことで、身体の余分な力みがなくなり音の伸びがよくなったり、演奏者自身の身体が楽になります。
☆その①~③のストレッチは、繋がったストレッチではありません。ですので、時間や場所に合わせてご自身にあったものをチョイスしていただければと思います。
まとめ
いかがでしたか。寒さが厳しくなり肩に力が入りやすい季節、そんな中アンサンブルやソロコンの仕上げに差し掛かっている奏者のみなさんに、少しでも良い身体のコンディションで本番を迎えていただけると幸いです。
「他にもこんなことが知りたい!」などご意見、ご質問がございましたら、お気軽にお寄せください。
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