【入荷特報】伝説のエフェクター Klon CENTAUR SILVER が奇跡的に入荷 

Klon CENTAUR SILVER No picture

興味深い逸話を持った楽器は数々ございますが、Klon CENTAURほど「伝説、神話」という言葉がしっくりくるものはないでしょう。
ギリシャの伝説に登場するケンタウルス(半人半馬の生き物)の名を付けられている、というところも伝説や神話といった言葉のイメージを強くしています。

Klon CENTAUR SILVERを買い取りっせていただきました。

希少であることはもちろん、数々の著名なプレイヤーからも愛されてきたことで、その価値はさらに高まっています。。
ジェフ・ベック氏、ジョン・メイヤー氏、ジョー・ペリー氏、ネルス・クライン氏、マット・スコフィールド氏といった面々が使っており、時代を問わず愛用されているKlon CENTAUR。

こちらはそのラインアップの中にある”シルバー・絵なし”のモデルです。
“シルバー・絵なし”に関しては、ジョン・メイヤー氏やマット・スコフィールド氏が愛用しているようです。

開発経緯

多くの開発者が「自分が欲しい物を自作した」というところから製作を始めていますが、Klonのビル・フィネガン氏もそのようです。

1980年代、フィネガン氏はバンドで演奏をしていました。
テレキャスターをTwin Reverbに直接接続、その場所が許す限りの大音量で鳴らしていました。
ボストン近郊の大きなハコでは、ボリュームは6か、7。小さな店では3.5か4まで。
それでも音は良いのですが、アンプを強く鳴らした時のような豊かなハーモニーが得られない。とフィネガン氏は思ったそうです。
そこから、自分に合うペダルを探し続けます。
TS9が良いと聞けばそれを試し、TS808が良いと聞けばそれを試し。しかし彼は満足できなかったようです。
彼が本当に欲しかったのは、真空管のクリッピングを感じさせる、大きくてオープンなサウンドでした。

そこでフィネガン氏は、この条件を満たすエフェクターの設計を検討し始めました。
その時に、MIT(マサチューセッツ工科大学)で電気工学の学位を取得したばかりの友人を採用。それから数年間、週に一度集まってはペダルの開発に挑戦していました。
最初の1年で2人は、Tube Screamerよりも、望んでいたものに近いプロトタイプを開発。
しかし、フィネガン氏は、この回路はまだ改良できると感じ、さらに研究を続けました。

やがて、MITの友人が郊外に家を買ったため、距離が遠くなり一緒に仕事をすることが難しくなりました。
その後、また別のMIT卒の友人を誘い、開発を続けます。
しかし、その友人も90年半ばに飛行機事故で悲劇的な死を遂げてしまいます。

設計には4年半を要し、94年末に発売される頃には、フィネガン氏は一人でペダルを製造、テスト、出荷し、その需要に追いつくために非常に忙しい日々を送っていました。

開発後の反響、伝説の始まり

発表後、CENTAURペダルの需要は順調に高まりました。
フィネガン氏は、1週間あたり55~60時間働き、できるだけ納期を短くするよう努めたが、回路に多大な労力と時間がかかることがネックになったといいます。
また、鋳物の筐体からノブ、ポット、板金ボトムに至るまですべてカスタムメイドであったため、他の多くのペダルよりも製作コストが高かったと言います。
フィネガン氏が言うには、CENTAURの総コストは市販のパーツで作られたペダルの7~8倍だそうです。

インタビューでもこう続けます。
「正直なところ、私の利益率は高くない。まともなビジネスパーソンであれば、一瞬たりとも、私と同じことをしようとは思わないでしょう。また、私は地代が高いボストンに住んでいるため、人を雇って事業を拡大することは不可能であった。」

フィネガン氏は15年間、小さなアパートの一室で、安い折り畳み式のカードテーブルを使い、合計約8000個のケンタウルスを手作りで作り続けたのです。

15年で8000台と考えると、やはり需要と供給のバランスがいいとはいえないでしょう。
価値が上がってしまう要因でもあります。

Klon CENTAUR SILVER No pictureのセッティング例

フィネガン氏によると、CENTAURは、シングルコイルとハムバッカー、どちらでも合うように設計しているため、とのようなギターを持っていても最適なサウンドで使うことができるといいます。
「それぞれの楽器に特徴があるので、楽器のエッセンスをより効果的に受け止め、かつ強調するためにはどうしたらよいかを常に考えてる回路設計をしています。」とのこと。

ジョン・メイヤー氏の使い方を例に取ると、ストラトで常時歪んでいる曲では、バッキングにCENTAURを利用していることが多いようです。
ノブのセッティングは、GAINが11時、TREBLEが14時、OUTPUTが10時(※注)。

また。リードプレイではTS10やその他ドライブペダルと共に使用することが多いそうですから、こちらもぜひ試していただきたい組み合わせです。

※2016年、ファンがコンサート中にジョンメイヤーにKlon CENTAURにサインするように求めたことがありました。その時、ペダルにサインをするだけでなく、ステージ中央まで持っていき、自分の CENTAURのノブと同じ位置に合わせ、印を書いたことがある。その時の設定がだいたいこのくらい。

こぼれ話

CENTAUR二関しては、こんな感動話もあります。

eBayでたまに見かける「新品・保証書付き」というCENTAURのユニットは偽物なのでしょうか?という質問に対して。

「私の親しい友人にシングルマザーがいてね。彼女の仕事の給料もそれほど良くない。
彼女は時々、経済的に助けが必要な時があるんだ。私は、CENTAURの中古品がいくらで売られているかを知っているので、もし彼女が私を必要としたとき、CENTAURを作って彼女に渡し、eBayで売るようにすすめている。そしてその収益で生活を維持させているんだ。
これはとてもうまくいったので、古いCENTAURの部品が続く限り、この方法を続けるつもりです。
CENTAURを製造中止にしてから、多くの人が私に、”自分のためにケンタウルスを作らないか?”と尋ねてきて、時にはかなりの金額を提示されることもありますが、私はそんなことはしません。もう私が作るケンタウルスは、彼女のために作ったものだけで、それからは一台も作らないし、集めもしない。」
という感動的な話も。– Premier Guitarのインタビューより

その他にもKlon CENTAURに関しては、ここでは書ききれないほどの逸話や、ペダルマニア達による論争を含む話があります。

そういったことも含め、Klon CENTAURはここまで価値を高めることになったのでしょう。

サウンドや楽器としての価値はもちろん、持っているだけで話題に事欠かないアイテムです。

店頭では試奏もできますので、ご購入をお考えの方はぜひ一度お問い合わせください。

当店販売サイトより(このページでもご注文可能です。)

※このページでもご注文可能ですが、たくさん画像をご用意しておりますので商品ページもご覧ください。
Klon CENTAUR SILVER No picture [VI261]

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