ここ最近は毎月更新ができている懐かしアンプでございますが、今月もお誂え向きのものが買取できました。
それは、
「H&M Model30」
でございます。
東京サウンドからの商品ですが、Guyatoneではないというのも特筆すべきところでしょうか。
以前にご紹介させていただいた
「Guyatone GA-50F」
同様、チューブ搭載のアンプでございます。
今回ご紹介のモデルは1985年に発表されたモデルということで、GA-50Fよりも古いモデルとなります。
しかしながら、基本のコンセプトはほとんど変わらず、ピッキングニュアンスを大事に上達できることがテーマとなっております。
コントロール類はシンプルながら、PULLスイッチでBOOSTができたり、REVERBが搭載されているなど練習用には十分過ぎるスペックではないかと存じます。
そして、この商品を紹介する上で避けては通れないのが「MIDNIGHT」ジャックでございます。
昨今のアンプのように、出力を下げてもいい音で練習ができるようにというコンセプトで搭載された、当時としては非常に画期的な仕様でございます。
前期型/後期型というのがありまして、今回当店に入荷してまいりましたのは後期型となります。
違いは搭載されているスピーカー。
前記は東京サウンドOriginalであったようですが、Cellestionのものに途中から変更となったようでございます。
スピーカー部分のメーカーロゴの下に「Celestion」の表記がついているものが後期型となります。
未だに人気の高いモデルでございますので、大事にお使いになられている方も少なくはなく、30年以上前のモデルにも関わらず、中古市場でもまだまだ見かけるモデルというのは当時の人気を物語っているでしょうか。
さて最後に恒例の(笑)、このモデルが発売された1985年とはどのような時代だったかをお話して締めくくれればと存じます。
1985年、昭和60年でございます。
<出来事>
・青函トンネルが貫通
・バラエティ番組『夕やけニャンニャン』が放送開始
・プロ野球で、ランディ・バース・掛布雅之・岡田彰布のバックスクリーン3連発。阪神タイガースが21年ぶりのセ・リーグ優勝。
・大鳴門橋が開通
・ファミコン用ソフト『スーパーマリオブラザーズ』発売
・ 羽生善治が史上3人目の中学生プロ棋士 (将棋)になる。
・ 坂本九が日本航空123便墜落事故に巻き込まれ死去
<ヒット曲(邦楽)>
・チェッカーズ:「ジュリアに傷心」/「あの娘とスキャンダル」 他多数
・中森明菜:「ミ・アモーレ〔Meu amor e・・・〕」/「飾りじゃないのよ涙は」他多数
・ 小林明子:「恋におちて -Fall in love-」
・ C-C-B:「Romanticが止まらない」
・中村あゆみ:「翼の折れたエンジェル」
・TOM★CAT:「ふられ気分でRock’n’ Roll」
・ 斉藤由貴:「卒業」
<ヒット曲(洋楽)>
・USAフォー・アフリカ 「ウィ・アー・ザ・ワールド」
・マドンナ 「マテリアル・ガール」/「イントゥ・ザ・グルーヴ」
・ワム!(ジョージ・マイケル) 「ケアレス・ウィスパー」
・ブルース・スプリングスティーン 「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」
・プリンス 「アイ・ウッド・ダイ・4・U」/「ラズベリー・ベレー」
やはりアイドル人気が強い80年代という印象でございます。
また、海外の楽曲が流行歌レベルで生活の中で流れ出した時期なのかなとも思います。
大きな建造物などが作られ、景気が良かった時代の片鱗が伺えます。
そういえば、実家に置きっぱなしだったかも・・・と思われた方は、今でも人気の機種でございますので、是非当店までご連絡をいただけますと幸いにございます。
お電話、LINEなどでもお見積りをしておりますので、お気軽にご連絡下さい。
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