【木管奏者 必読】危険が迫る季節!? 

日に日に気温が下がり、空気が乾燥する季節がやってきました。
この季節になると起こるのが主に木管楽器のクラリネット、オーボエなどの木部のひび割れです。
今回はひび割れが起こる原因を知り、対策していただけるような豆知識をご紹介します!

冬になるとなぜ割れる?

主な原因は 管内と外気の「温度・湿度の差」によって起こります。
管体の内側は暖かい息を通し水分の影響を受けやすく膨張する力が働くのに対し、管体の外側は特に冬場は空気が冷たく乾燥しており木が縮もうとする力が働きます。それにより割れが発生します。

また、比較的に新しい楽器に割れが起こりやすい理由は、木が温度や湿度の変化に慣れておらず伸縮に耐えられなくなり割れてしまいます。そのため、より注意が必要になってきます。

確かめる方法

このような記事を見ると、自分の楽器はどうなんだろうと気になりますよね。
木は非常に伸縮性があるため割れに気づかないこともあります。演奏前になかった割れが演奏後に現れるなんてことも!

実は、木管楽器の割れやひびを一番確認しやすいのが演奏後なのです。木が膨張している状態ですので、木目が広がり割れが比較的に見つけやすい状態です。演奏後にはしっかりと楽器を見てあげてください!

割れを防ぐには?

1.乾燥に注意し、楽器ケース内の湿度を保つ
2.湿度や気温に左右されやすい場所での保管を避ける(窓やドアの近く)
3.演奏後には完全に水分を取りきる
4.こまめにスワブを通す(5~10分に1回)
5.楽器を手の温度で外から温めながら、息を少しずつ吹き込み管内も温める

私も学生時代に合奏中に楽器が割れてしまった経験があり、ぜひこれはやってほしいと思うのが「5.楽器を手の温度で外から温めながら、息を少しずつ吹き込み管内も温める」です。合奏をしていると、パートごとに取り上げられることも多々あるかと思いますが、自分が吹いていないときに楽器に息を通してあげることで管内の温度を下げることがなくなり、割れを防ぐことに繋がります。

割れてしまっても補修はできますが、補修痕は消すことができません。また、修理・補修した箇所から再発するということもよく見受けられます。4.5にあげた方法は特に割れを防ぐには重要なポイントですので、冬場は気をつけるようにしてあげましょう!

まとめ

今回は冬に近づいているということで、木管楽器に起こる割れについて書かせていただきました。少しでも多くのみなさんがこの冬を乗り切れるような記事になっていると嬉しいです。

「他にもこんなことが知りたい!」などご意見、ご質問がございましたら、お気軽にお寄せください!

コメント

  1. みかん より:

    こんにちは。私は外でオーボエを練習したいのですが、外の気温は20℃とあまり寒くはなく、曇りのような天気です。そして、屋根の下で演奏します。このような条件でも外で吹くのは危険ですか?

    • Qsic より:

      コメントありがとうございます。
      個体により影響を受ける湿度や気温は異なりますが、一般的には25℃前後の環境が最適とされております!
      曇りでの演奏は安全ですが、空気の乾燥しやすい季節はご注意ください。
      ご質問いただきました状況は総合的には、絶対に演奏に適さないというわけではございませんが、
      ホコリや紫外線などもございますので繊細な楽器オーボエの場合、室内での練習をおすすめいたします。
      これからも役に立つ豆知識などを投稿して参りますので、ぜひチェックしてみてください!

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