こちらは先日買取させていただきました、表面にカラーコーティングを施したPAiSTeのPST7シリーズのシンバルたちでございます。
(通常、PST7にはカラーコーティングはラインナップされていませんので、楽器店による別注品と思われます。)
今回は、存在は知っていても多くの方が使ったことがなく、馴染みがないであろうカラーシンバルをご紹介していきたいと思います。
PAiSTe カラーシンバルの歴史
シンバルは一般的に銅と錫の合金が使用されており、メーカーやシリーズで多少の違いはあれどいわゆる金色のものしかありませんでした。
そんな中、1984年にPAiSTeがCOLORSOUND 5というカラーシンバルを発売。
プロモーションビデオが普及しはじめた時代で、インパクト抜群のルックスは大きな注目を集めました。
その後PAiSTeは、1990年代に「VISIONS」、そしてカラーコーティング技術にさらに磨きをかけ2017年に最新シリーズ「Color Sound 900」を発売。。
仕上がりは他メーカーの追従を許さず、美しい発色、剥がれや割れに強い高い耐久性、シリーズ史上最もナチュラルなトーンを実現してます。
それを証明するように、著名なドラマーがカスタムオーダーをして使用しているケースを多く見られました。
- Joey Jordison( ex.Slipknot)
- Tico Torres(Bon Jovi)
- Paul Bostaph(ex.SLAYER)
- Stewart Copeland(ex.The Police)
- Aquiles Priester(ex.ANGRA)
- Danny Carey(Tool)
- にゃんごすたー
など
サウンドの傾向
最新のコーティング技術でカラーシンバルが出てきた初期のものに比べ、断然ナチュラルなサウンドを得られるようになりました。
ですが「コーティング=ミュート」ということにかわりはなく、通常のフィニッシュに比べドライでサスティーンの短いものとなります。
なかでもハイハットは内側にコーティングを施しておらず、比較的サスティーンも必要とされないので音色面ではとっつきやすいのではないでしょうか。
またスプラッシュは価格も抑えめ、ルックス的にもアクセントとしてぴったりですので、カラーシンバルを試して見るのに最適です。
いかがでしたでしょうか。
カラーシンバルといえば、一昔前の鉄板を叩いているようなデットでガシャガシャいうだけの印象でしたが、音質/耐久性ともにかなり改善されてきています。
気になった方は先入観を取り除いて一度お試しください。
ベース、ドラム、アクセサリ担当:前田
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