アコギ用サドル材の違い / 音質と特徴 

アコースティックギターはエレキギターと違い、アンプやエフェクターでの音作りができず、音質を変化させるのは中々に困難です。
しかし、ペグの種類やナット&サドルの素材、フレットの変更など、直接弦と触れるパーツを交換することで大きな変化を与えることが可能です。
今回はそんな中から、代表的なサドルの材質について紹介したいと思います。

プラスチック・サドル

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こちらは比較的安価なギターに取り付けられている樹脂製のサドルです。
素材としては軽量なため、音質は明るく歯切れの良いサウンドとなっています。
やや低音域が出にくいため、太くあたたかい音を求める方にはあまり選ばれませんが、ストロークプレイでのハツラツとした鳴りは特徴的です。
素材自体が非常に安価で、加工もしやすいため「自分で作って交換してみたい!」という方の最初の素材としてはオススメです。
一方、素材の耐久性は高くないため、ぶつけてしまった際などは割れやすくなっています。この点は注意が必要です。

牛骨サドル

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ミドルクラスモデルからハイエンドモデルまで幅広く使用されている素材がこちらの牛骨です。
素材そのままの牛骨や、見た目の美しさのために漂白された牛骨、滑りを良くするためにオイル漬けされた牛骨などバリエーションも豊富で、ギターのナット&サドル用素材としては最もポピュラーなものです。サウンドは非常にまとまりがあり、特に低音域の伸びに定評があります。プラスチック製のサドルと比較して太くマイルドになるのが特徴となっており、低音の伸びが求められるモデルに適しています。

TUSQ(タスク)

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タスクはGraphTech社から販売されている人口象牙です。
天然素材である牛骨などは品質にばらつきが出てしまうという欠点がありますが、人工素材であるタスクにはその心配がありません。
個体差を気にする必要もなく、常に高いクオリティの素材を使用することが可能です。
サウンドの傾向は、非常にバランスが取れたものとなっており、牛骨と比較してやや分離感のいい音です。音のまとまり感では牛骨に軍配が上がりそうですが、メロディーラインとベース音の分離感が求められる、ソロギターのジャンルでは重宝するのではないでしょうか。

さいごに

ナットやサドルの素材は上記に上げたものの他にも多数存在しています。
象牙、ブラス、エボニー、水牛の角、チタン etc…
加工が必要なため、なかなか手軽に交換することも難しいのが実情ですが「今のサウンドをもう少し変化させたい!」といった場合には非常に有効な手段だと思いますので、興味のある方はぜひお試しください!

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