シンセサイザーやキーボードを「いざ買おう!」と思ったときに、音色や機能、デザインなどももちろん重要なのですが、「鍵盤の重さ」も非常に大切です。
購入時はどうしても他の要素に目がいって忘れがちなのですが、鍵盤の重さが演奏したいスタイルと合わないと後々「なんか弾きにくい。どよーん。」となってきます。
後から「どよーん」とならないためにも!
鍵盤の重さについて見てみましょう!
『軽量な鍵盤』と『ピアノのような重みのある鍵盤』と
シンセサイザーやキーボードを大きく分けると「61鍵盤」「76鍵盤」「88鍵盤」に分かれ(コントローラーなどを含めるともっと細分化されますが、大きく分けると3分類)、演奏したい曲やスタイルに合わせて鍵盤数を選びます。
ざっくりですが、61鍵盤は軽い鍵盤が多く、88鍵盤はピアノのハンマーアクションを再現したような重みのある鍵盤が多いです。
61鍵盤は「移動しやすい」「持ち運びやすい」「子供が扱いやすい」など総重量の軽さが求められることが多いので、鍵盤も軽いものが多いように思います。
はたまた、88鍵盤は鍵盤の端の方まで使用するクラシックやジャズのピアノ演奏を前提とし、ピアノの弾き心地を再現しているたため、重みのある鍵盤になっていることがほとんどです。
さて、ここに該当しないのが76鍵盤で、こちらはメーカーやシリーズによって採用が異なるため、軽量な鍵盤、ピアノ鍵盤のどちらも混在しています。
「Clavia Nord Electro」などは73鍵の仕様で、「ハンマー・アクション・ポータブル(ピアノ鍵盤)」と「セミ・ウェイテッド・ウォーターフォール(オルガン鍵盤)」のどちらも生産されています。
どんな曲を弾いて、どんなスタイルで演奏するのか
よくある購入後の「どよーん」は以下の2つが多いです。
①ピアノの練習をしたくて買ったのに、鍵盤が軽すぎる
こちらが一番多いお悩みではないでしょうか。
「ピアノ教室のピアノと自宅のキーボードの鍵盤の重さが違いすぎる」
「演奏できるようになってきたが、鍵盤が軽いので弾きにくい」
など。
やはり軽量で良いところもたくさんありますが、こういったお悩みもよく聞きますので、購入時点で
「しっかり弾き込みたい」「習い始めなので軽い鍵盤が良い」「持ち運びや収納の方が優先度が高い」
など、いろいろな要素をまとめた上で、お客様にあった重さの鍵盤を選ぶことが大切になるかと思います。
②オルガンやリードシンセを弾くことが多く、鍵盤が重くて弾きにくい
オルガンでは「グリッサンド奏法(鍵盤を下から上からザーッとなぞって弾く奏法といったら伝わりますかね><)」を多く用いるのですが、ピアノ鍵盤ですと少し演奏しづらいです。
また、オルガンのスタッカートやパーカッシブな感じを表現するのも、ピアノ鍵盤では違和感が起きやすいかと思います。
もちろん絶対に演奏ができないわけではありません。
なので、こちらのお悩みは演奏スタイルが重要だと思いますので、「何の音色をよく使うかなー?」「何の音色が自分は好きかなー?」と最初に考えていただくことが大事だと思います。
上述のNord Electroなどで、この選択が重要になりますね!
以上、鍵盤の重さについて考えてみました。
少しでも購入後の「どよーん」を減らすことができたら幸いです。
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