凹みができても治せば完全に元通りになる・・? 

管楽器は形が真っ直ぐだったり、大きさが決まっていたりしていないため、いろんな形があり気を抜くとすぐぶつけてしまったりしますよね。
気をつけていてもぶつけちゃった!っていうこともあり小さな凹みを作ってしまいます。
凹みを治せば問題なし!と思ってしまいますが、実は形状が戻ってももとに戻らないものもあるのです。
今回は、凹んでしまったときに起こる管体の変化についてご紹介いたします!

凹みができたときの管体の状態

分子レベルのお話になってしまうので、非常に細かなお話になってしまいますが
凹みがついてしまったときの管体は、一番凹んだ部分(赤線)に金属の分子が集まっている状態になります。

この状態の場合、青丸部分の分子たちは赤線部分に引き寄せられ、ほっぺたを引っ張れているような感じになってしまっています。
凹みを治せばそれも戻るんじゃないの?と思いますが、実は戻らないのです。
なぜかというとほっぺたを引っ張るのをやめても、痛みは残りますよね?
それと同様に引き寄せられた分子たちは戻らないのです。

じゃ、凹みができたらもうお終いなのかと言われるとそうでもなく、小さな凹みであればそんなにダメージはありません。
ただ、かなりひどい凹みになるとどんなに綺麗に直しても違和感が残ってしまいます。

まとめ

いかがでしたか??
ドキッとした方もいらっしゃると思いますが、1cm以内の深さの凹みであればそこまで神経質になる必要もありません。
余談ですが、私が高校生の時に、自分のトランペットのベルをグチャッと大胆に凹ませてしまいましたが、その後も難なく鳴ってくれていますし今でもその音を気に入っています。笑

また、熱処理や冷却をおこなえば歪んだ分子を整えることもできますので、心配になった方は一度おこなっているのも良いかもしれませんね。

当店へ買取でお持ちいただいた楽器にも、凹みの痕はございますが浅い傷がほとんどなため心配するような凹みはございません。
また、凹みがあっても買取をおこなっておりますので、金額がつくのかなとご心配な方も一度お持ちください!

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