Gibson Les Paul Classic 2021
スタンダードとなにが違うの?ってよく聞かれるんですが、スタンダードに親しい存在で、そのバリエーションと考えると理解しやすいです。クラシックは60年代前半の仕様が元になったモデルです。
メイプルトップ、マホガニーバック、マホガニーネック、ローズウッド指板のオーソドックスな材。
スリムテーパーネック(細いネックグリップ)が特徴で、ハードロック寄りのアプローチが好きな方に好まれている印象です。そしてグローバーペグなのもGood。
クラシックというネーミングですが、現行モデルということでアップデートがなされている点もあります。
基本的には通常のレスポールのようにコントロールできますが、電装系が多機能です。
4基のプッシュ・プル・ポットでサウンドバリエーションに幅があります。
それぞれのボリュームポットで対応するピックアップのコイル・タップに始まり、フロントトーンポットでフェイズ・スイッチング、リアのトーンポットのプルでピュア・バイパスが選択可能となっております。
写真を掲載させていただいた個体はリアピックアップがダンカンに交換されていますが、この2021年製クラシック、オープンハムバッカーなのも特徴ですね。
基盤配線になっていますね。
ちょっとおもしろいもの見つけちゃいました。
「ちゃんとコンセプトを外さないようにワイヤーなしのABR-1ブリッジなのね。」と思いながらサドルも確認しようと思って見てみると。
底面に音名が書いてありました。
細かなパーツも変更がされているんですね。
1959年、1960年、1965年以降の数年刻みでヴィンテージのサドルも違いがあるのを考えると近年のものも違いがあってもおかしくないなと感じさせられた次第です。
元々「弦が切れるとブリッジから脱落して紛失する。」との声があってワイヤーありの仕様に変更された経緯があるわけですが、簡単に外せるということでもあるのでサウンドの変化を狙ってプレイヤーによってパーツ交換されることもあります。
材質は、ナイロンサドルはチューニングの狂いが少なく、ブラスサドルはヴィンテージライクな音色に寄与、長寿命かつクリアで明快なサウンドを求めるのであればチタン。
サドル形状にも違いがあり、頂点が鋭角シャープなもの、平坦な頂点のもの、同じ材質でも弦との接地面でサウンドは変わります。
オリジナルパーツの保管はマストですが、リプレイスメントパーツへの交換も面白いかもしれませんね。
お気軽にコメントしてください。