私が担当しております投稿の中で比較的リアクションをいただけるのが、小型アンプの内部パーツを確認する記事だったりします。
というわけで、今回も気になるモデルがあったので例のごとくオペアンプを確認してみたわけでございます。
早速、始めていきましょう。
まず最初のアンプは
「FERNANDES / OS15」
でございます。
公式のページを確認したところ、2022年現在は既に生産が完了しているようでございます。
個人的なイメージとしましては、初心者用としてセット売りをされていた代表機種という印象がございます。
基板に2002という数字が確認できましたので、製造年は2002年ということでしょうか。
およそ20年前に製造された個体となります。
OVERDRIVEスイッチが搭載されておりますので、どんなオペアンプが搭載されているか気になるところでございます。
調べてみますと
「JRC / 4558D /艶なし」
が搭載されておりました。
未だ定番として根強い人気の
BOSS OD-1やIbanez Tubescreamerなどに搭載されているオペアンプでございます。
艶なしでございますので、すごく希少なモデルというわけではございませんが、コンパクトエフェクターと同等のものが乗っているというのは興味深いところでございます。
続きましては
「Park / G10」
でございます。
こちらも既に生産はされていないモデルで、30代から40代の方には懐かしいメーカーではないでしょうか。
Marshallから自宅練習用に小型アンプが発売され出したのが80年代後半でしたでしょうか。
当時、憧れのMarshallが自宅でも使えると大きな話題になった記憶がございます。
しかしながら、学生が簡単に購入できる価格ではなく、高嶺の花という印象であった時に、廉価版として発売されたラインナップがPark出会ったかと記憶しております。
サウンド面、仕様はMarshall直系でございますのでルックスやサウンドはそのモノでございます。
さて、そんなParkのオペアンプでございますが、
「JRC / 4558DD」
が搭載されております。
こちらも未だ定番として根強い人気の
BOSS SD-1などに搭載されているオペアンプでございます。
こちらも非常に希少な・・・・というようなオペアンプではないにしろ、という印象ですね。
いろいろなアンプのパーツを確認するようになって思うことですが、ドライブの機能が搭載されているモデルには往々にしてエフェクターで使われているオペアンプが搭載されているのだなと。
理屈で考えれば、同じ機能が内蔵されているわけですから、当然といえば当然ですが、90年代当時に友達と話していた内容を思い出しました。
90年代初頭は、小型アンプはクリーンしか出ないのが当たり前で、プロみたいな音を出そうとすればエフェクター買わないといけないんだよと言われがっかりするというところまでが初心者の通過儀礼のセットだったかなと。
それから数年がたった頃でしょうか、アンプにボタンが付いていて、オーバードライブなどが搭載されたアンプが販売されるようになりました。
それはもう衝撃的で、
「元からエフェクターが付いてるようなもんやで!」
と仲間内で話し合っていたことを昨日のことのように覚えております。
今回この2台を見てみまして、まさにその通りだったのだなと妙に納得しました。
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