エレキギターやベースを自宅で練習しようと思うと時間帯や住環境によっては、
アンプのヴォリュームをかなり絞ったり、アンプに繋げず生音で練習しなければいけないなどいったお悩みがあり、実際に店頭でもこれからギターをはじめるお客様から自宅での練習でご近所に迷惑をかけないかを心配する声も多く耳にします。
そんなときにおすすめなのが、ジョン・レノンやジョージ・ハリスン、QUEENのブライアン・メイなどが愛用するイギリス発のアンプメーカーVOXのヘッドホン・ギター・アンプ「amPlug」でございます。
amPlugの発売開始は2007年と古く、ご存じの方には今更感があるかもしれませんが、去年には大手ギターブランドのFenderも新製品を発表し注目を集めているヘッドホン・ギター・アンプの元祖とも言えるVOX amPlugを改めてご紹介したいと思います。
VOX amPlugとは
ギターに直接プラグインし、そこにヘッドフォンやイヤフォンをつなぐだけで周りを気にすることなく、本格的なサウンドで練習が可能なヘッドホン・ギター・アンプ。
コンパクトながらアナログ回路にこだわった本格サウンド、豊富なバリエーションとVOX特有のアイコニックなデザイン、手頃な価格帯などという要素から2007年の発売以来ベストセラーとなっているシリーズです。
現在は、サウンドの向上はもちろん、ギター・タイプにはエフェクト機能、ベース・タイプにはリズム機能を搭載、さらに180度回転する収納式プラグ機構や自動電源オフ機能も追加された二世代目「amPlug2」として展開しています。
使い方
ギターのジャックに直接amPlugを差し込み、PHONES端子にヘッドフォンやイヤフォンをつなぎ側面の電源ボタンを長押し、これだけで準備OK。
※ON/OFFのノイズが大きいので、ヘッドフォン/イヤフォンを外した状態でおこないましょう。
あとは上面のコントロールで音量や音質の調整をすればすぐに迫力のサウンド楽しめます。
電源ボタンを押すことで、機種ごとに3種類用意された音色の切り替えが可能。
(電源OFFは長押し)
その他コーラスやリバーブなどのエフェクトも搭載しており、amPlugとギターそれとヘッドフォン以外必要ありません。
また、電源ボタン横のランプはON/OFF以外にモードにより、
グリーン/オレンジ/レッドと色が変わり現在のどのモードかの確認も可能です。
動作は単4乾電池2本とお手軽。
公式の情報ですと電池寿命は下記の通りのようですので、アルカリ電池での使用がおすすめです。
11時間(アルカリ乾電池、エフェクト・オン)
17時間(アルカリ乾電池、エフェクト・オフ)
4時間(マンガン乾電池、エフェクト・オン)
9時間(マンガン乾電池、エフェクト・オフ)
amPlug2 AC30
その名の通りVOX AC30をモチーフにしたモデルでハリのあるクランチサウンドを特徴としています。
モードの切り替えではトレモロのONOFFやかかり具合が選択できます。
ややサウンドバリエーションが狭い機種ではありますが、もとが自社のアンプということで非常に「っぽく」、VOX好きは外せないアイテムです。
MODE1:Tremolo off
MODE2:Tremolo 1 (Min)
MODE3:Tremolo 2 (Max)
amPlug2 Metal
こちらもその名の通りで、MesaBoogie Rectifierをイメージしたようなガッツリ歪むメタル向けモデル。
決めの細かい歪みが特徴で、ミッドカットモードに入れて気持ちの良いドンシャリサウンドが楽しめます。
MODE1:Mid cut off
MODE2:Mid cut 1 (Lo)
MODE3:Mid cut 2 (Hi)
amPlug2 Classic Rock
こちらは「UK製100Wの定番ハイゲイン・サウンド」ということでMarshall風のサウンドです。
一般的に馴染みのあるサウンドキャラクターで、モード切り替えはミッドブーストに対応。
ゲイン幅もやや広く、amPlugのラインナップではベーシックなモデルという印象です。
MODE1:Mid Boost off
MODE2:Mid Boost 1 (Lo)
MODE3:Mid Boost 2 (Hi)
amPlug2 Clean
こちらもその名の通りのクリーンサウンドのモデル。
ラインのようにクリーンなPure Cleanモード。
ルックス通りのフェンダーアンプをモチーフにしたTwin Cleanモード。
わずかに歪んだ上質なサウンドのBoutique ODモードの3つキャラクターを持っています。
言わずもがな、クリーンにこだわるならこの機種です。
MODE1:Pure Clean
MODE2:Twin Clean
MODE3:Boutique OD
amPlug2 Blues
往年のブルースやブルース・ロックで聴かれるようなニュアンスたっぷりの真空管アンプのサウンドをイメージしたモデル。
Clean / Crunch / Leadのモードを持ち、歪の深さはclassic Rock未満という印象ですがサウンドバリエーションはラインナップ1。
迷ったらこれという1台です。
MODE1:Clean
MODE2:Crunch
MODE3:Lead
amPlug2 Lead
VOXならではの箱鳴り感のあるリードサウンドを狙ったというモデルで、ミドルが豊かで伸びやかなサウンドです。
ゲインをある程度まで落としても歪み、Classic Rockより若干歪みよりといった印象です。
MODE1:Boost 1
MODE2:Boost 2
MODE3:Boost 3
amPlug2 Bass
VOXブランドのラインナップでは唯一のベース用モデル。
ギターラインナップとの違いはエフェクトがなく、かわりにリズムマシーンが搭載されています。
リズムパターンは9種類もあり、ベース1人での練習に非常に役立ちます。
また、モードの切り替えは入力ゲインのレベル切り替えとなっており、パッシブやアクティブなど出力の差が大きいベースならではの機能を有しています。
MODE1:High Gain
MODE2:Normal Gain
MODE3:Low Gain
この他にも
BLACKSTARブランドでギターとベース1種類づつをラインナップ。
価格設定がVOXのものよりお高めですが、モダンなサウンドがお好みの方はこちらもチェックしてみてください。
いかがでしたでしょうか。
アクセサリー感覚で持ち運べ、いつでもどこでも質の良い練習を可能にした、大人気ヘヘッドホン・ギター・アンプVOX amPlugをご紹介いたしました。
1つ4000円前後とお手頃な価格ですので、気になった方はぜひお試しください。
もちろん当店でもお取り扱いしておりますので、お気軽にお問合せください。
ベース、ドラム、アクセサリ担当:前田
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