先月に引き続き、フルートの選び方の第2段です。
今回は、キィの形状と配列についてご紹介いたします。
第1段では材質によるフルートの選び方をご紹介しています。
キィの形状
フルートには「キィ」と呼ばれる、音孔を塞ぐパーツがいくつもついています。
そのうち直接指を乗せるキィの中央に穴が空いているものを「リングキィ」、穴が空いていないものを「カバードキィ」と呼びます。
【リングキィ】
その名のとおりリングのように中央に穴があいたキィが付いており、音孔の中心を指で塞いで音程を変えます。
指できちんと穴を塞ぐ必要があるため、手の小さな方や指がとても細い方、正しい構え方が身についていない方には難しく感じられてしまいます。
ただ逆にいうと、しっかりと塞ぐために正しい構え方が身に付きやすいとも言うことができます。
また、指で息の勢いや振動を感じることができ、細かな表現を吹き分けることができるという長所があります。
【カバードキィ】
カバードキィは、音孔がフタのようなパーツで覆われており、それを開閉することで、音程を変えて演奏します。
こちらはフタが音孔全体を塞いでくれるため、手が小さくても押さえやすいという利点があります。
一方、ポルタメントのような特殊奏法は演奏しにくいという欠点もあります。
キィ配列
フルートのキィ配列には、キィが一直線に並んだインラインキィと左手薬指とその隣のキィが少し前に出ているオフセットキィの2タイプがあります。
カバード:オフセット
リング:インラインの組み合わせが一般的です。
インラインタイプよりもオフセットタイプは手の形状に近い配列なので、手の小さな方でも楽に演奏できます。
あとは見た目の違いとキィ形状との兼ね合いで選んでいただくのが良いです。
おわりに
キィ形状やキィ配列の違いによって、それぞれ以上のようなメリット/デメリットがあります。
私個人は初めて持つならハードルの低いカバードキィをおすすめしますが、後々上達してからリングキィの楽器に買い換えるのであれば初めからリングキィを買う方が良いという考え方もできます。
また、音大やプロを目指す!という方であれば初めからリングキィ、趣味でゆったり楽しみたいならまずはカバードキィというように用途で選んでいただくのも一つです。
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はじめての一本に、上位機種へのステップアップに、ぜひご利用ください!
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