お客様が、ベースをご購入されるときに、よくいただく悩みで、
「やっぱり弦は、5弦あった方が良いですか?」
という質問があります。
詳しく伺ってみると、
「4弦よりも5弦の方が音域が広いので便利ですよね?
4弦だと、後々困ったことにならないですか?」
というもの。
(※写真は、当店が以前買取をしたADAMOVIC Halo 5st 35inch Exhibition Grade Flamed Olive Top)
確かに、ポップス、ロック、R&B他、様々なジャンルで5弦ベースは使われています。
市場に出回っているベースの本数としても、5弦ベースは一般的になりました。
当店にも、5弦ベースの買取依頼をたくさんいただきます。
しかし、5弦を買おうと思うと別の悩みも出てくるようで。
5弦ベース購入時の悩み
まず、5弦ベースの購入で多い悩みでよく伺うのが、、
「4弦に比べて、弾くのが難しいのでは?ちゃんと弾けるようになりますか?」
という悩みがあります。
これは正直慣れてしまえば、4弦とさほど変わりません。
4弦を長く弾いている人が5弦に移行した時に、若干の違和感と弾きにくさを覚えるでしょうが、弾いていくうちに慣れる程度の違和感です。そこまで気にしなくてもいいでしょう。
はじめてベースをされる方が、5弦ベースからはじめたとしても、上達の速度にさほど変わりはないでしょう。
次に多いのが、
「出回っている楽譜やスコアが5弦ベースに対応していないのでは?」
というもの。
こちらもご心配には及びません。
5弦を使われているバンドの曲は、5弦用で書かれていることがほとんどです。
しかし、4弦用に書かれたタブ譜も、5弦で弾かなければならないので、主にタブ譜で練習される方にとっては読みにくさを感じるでしょう。
E弦とB弦を間違えて弾いてしまったり、というのは良くあることですね。
ここまでくると、「どうやら5弦が良さそうだ。」
と思ってしまいそうですが、4弦ベースには4弦ベースの良さがあります。
4弦ベースのいいところ
(※写真は、当店が買取をしたFender USA 1963 Precision Bass )
実は、5弦ベースで音域が広がるといっても、低音のE♭、D、D♭、C、Bだけ。
たった5音。
また、これらの音は、4弦ベースでもオクターブ上げて音を出すことができますので、特定の曲が弾けなくなるということはありません。
どうしても低い音を出したい場合は、ドロップDチューニングでも(E弦のチューニングをDまで下げる)対応できます。
また、ドロップDチューニングで出す、開放弦のDのサウンドと、5弦ベースの5弦3フレットで出すDのサウンドの違いも、好みが分かれるところでしょう。
ドロップDチューニングの開放弦のDのサウンドに比べると、5弦3フレットで出すDの音のほうがダークなサウンドがします。
そして、4弦ベースは5弦ベースに比べて、スラップが弾きやすい。
ここも、ベースを弾くにあたって大きなポイントでしょう。
結論としては、どちらがより良いのかというのは一概に言えず、そのベースでどんな音楽を演奏するかによって変わる。
ということになります。
理想としては、「用途別に複数本持つ。」ですね。
しかし、「まずは1本だけ!」という場合は、上記のことをご参考にご購入を考えていただければと思います。
コメント
ジャズセッションを主にやりたいのですが、五弦ベースの方が良いでしょうか?
コメントありがとうございます。
“ジャズセッションを主にやりたいのですが、五弦ベースの方が良いでしょうか?”
というご質問について、回答させていただきます。
ジャズを今後も継続され、後にウッドベースも視野に入れられている場合は、4弦ベースをお勧めいたします。なぜなら、エレキベースからウッドベースへの移行をほんの少しでもスムーズにしたいためです。5弦のウッドベースは、4弦のものに比べると数も少なく、それなりのグレードを求めますと、金額も上がってしまうでしょう。
5弦ベースに関しましては、”もっと低い音が必要だ”と感じてからでも遅くありません。
また、4弦ベースでも、チューニングを下げることで低い方のDまでは対応可能でございます(専用弦のご用意も必要ありません)。
よって、ジャズセッションを主にされる場合は4弦をお勧めいたします。
ご参考いただけますと幸いです。
その他にもご質問がありましたら、遠慮なくお申し付けください。
SuchmosやJAMIROQUAIといった5弦ベースが必要なジャンルに興味があります。その場合、初めの1本は5弦ベースの方が良いですか?
すぅ様
コメントいただき、ありがとうございます。返信が遅くなり申し訳ございません。
早速ですが、ご質問にお答えいたします。
Q:SuchmosやJAMIROQUAIといった5弦ベースが必要なジャンルに興味があります。その場合、初めの1本は5弦ベースの方が良いですか?
A:ベースを弾くなら、JamiroquaiやSuchmosのようなアシッドジャズにも挑戦したいですよね。
すぅ様のように、用途が既に決まっている場合は、初めの一本が5弦ベースでも全く問題ないでしょう。
「はじめはスタンダードな4弦がいいのでは?」とお考えになってしまうかもしれません。
しかし現在では、エレキの5弦ベースのラインナップも豊富になっており、お求めやすい価格のものもあります。デザインや種類も豊富ですので、初めてのベースが5弦でも不安を感じる必要はございません。
ブログにもある通り、タブ譜で練習される場合はやや不便に感じるでしょうが、それも練習しているうちに慣れてくるものです。ですので、初めての方でも5弦ベースをお勧めいたします。ぜひ、SuchmosやJAMIROQUAIの曲でかっこいいベースラインを演奏してください。
また、当店の販売サイトにも5弦ベースを20本ほど取り揃えておりますので、ぜひ一度ご覧ください。
当店販売サイト(エレキベース)
フュージョン系、ジャズ系では、5弦が必要ですか?
まい様
コメントありがとうございます。
返信が遅れてしまい、申し訳ございません。
早速ですが、ご質問にお答えいたします。
Q:フュージョン系、ジャズ系では、5弦が必要ですか?
A:絶対的に必要とまでは言えませんが、5弦があると演奏時に便利でございます。ベースでよくある、お決まりのフレーズやラインも、5弦があればより低い音程で弾くことができます。それにより、バンドサウンドに厚みを持たせることができるでしょう。よって、フュージョン系では5弦をおすすめいたします。
ジャズに関しましては、先のるる様へのコメントもご参照頂ければと思いますが、いわゆるスタンダード曲をし、ウッドへの移行に不安を感じる場合は4弦をおすすめいたします。
しかし、ウッドベースへの移行を気にされないのであれば、5弦の方が便利ですので5弦をおすすめいたします。
ぜひご参考頂き、購入のヒントにしていただければと存じます。
また、当店販売サイトにもたくさんのエレキベースを取り揃えておりますので、ぜひご覧ください。
当店販売サイト(エレキベース):
その他にもご質問がありましたら、遠慮なくお申し付けください。
2本目に5弦ベースを検討しています。21フレットと24フレットではどちらがおすすめですか?
4弦開放左衛門様
コメントありがとうございます。返信が遅くなり、申し訳ございません。
早速ですが、ご質問にお答えいたします。
Q:2本目に5弦ベースを検討しています。21フレットと24フレットではどちらがおすすめですか?
A:私がオススメしますのは、24フレットでございます。
理由は2つございます。
1.24フレットの方が高い音が出るので、ソロを弾くときに便利です。
2.24フレットは、1弦につき2オクターブの音域が出るという構造になります。
その方が、指板上の音の位置、特に12フレット以降の音の位置を感覚的につかみやすいと感じます。
フレット数によるサウンドの違いについても諸説ございますが、個人的には気にしておりません。
同じモデルの21フレットと24フレットがあったとします。
「フレット数によるサウンドの違い」と「フレット数で得られる利便性」を天秤にかけると、個人的には利便性に軍配が上がります。
よって、24フレットをおすすめいたします。
サウンドはエフェクターやアンプで、ある程度変化の幅を持たせられますが、そもそもの音域を拡張することはできないというところも大きな理由です。
ぜひご参考頂き、ご購入の際のヒントにしていただければと存じます。
また、当店販売サイトにも、5弦21~24フレットのモデルを取り揃えておりますので、ぜひご覧ください。
当店販売サイト(エレキベース)