今年に入りまして、ありがたいことにアンプの買取量が非常に増えております。
例年と比べますと1.3倍ぐらいでしょうか。
それと同時に、小さめなアンプを探している方もまた増えていると感じております。
ご時世的に、思うように外出ができなかったり、スタジオに集まって練習することができなかったり、LIVEができなかったり・・・。
というような要因からか、自宅でも満足できるサウンドが欲しいとアンプを吟味されている事が多いのでしょうか。
そんな中でも多いのが、
「やっぱりチューブアンプがいい」
という声でございます。
主にご自宅用ですので、比較的小さなものを選ばれる方がほとんどなのですが、タイトルの質問をいただくことがございます。
今まで大きなアンプを使ってきた経験がある方が多いからでしょうか。
「スタンバイスイッチ付いてないんやけど、大丈夫なん?」
というお問い合わせは少なくありません。
では、「スタンバイスイッチ」ですが、なぜついているのでしょうか。
ご存知の方のほうが多いかとは存じますが、真空管はウォーミングアップが必要だからでございます。
真空管の本領を発揮するには高温である必要があり、準備万端になるには少し時間が必要でございます。
ウォーミングアップが済む前に(極端な話ですが)、ヴォリューム全開で音を鳴らしたりしてしまうとアンプの破損を招く危険性がございます。
そして真空管にも不要なダメージを与えることになります。
それを防ぐためにつけられており、いわば安全装置の役割を果たしていると言えるでしょうか。
では、
「なぜ付いていないチューブアンプがあるのか?」
です。
電圧がかかるスピードや、使用する真空管の種類に合わせて設計しているものもありますが、そもそもワット数が少ない機種であれば上述したような危険性が少ないとされているからでございます。
先述しましたように、自宅でご利用になるサイズとなりますと30W以下が日本の住環境ではギリギリでしょうか。
そのような出力のアンプでしたら、必要のない範疇であることが多いので付けられていないものも自ずと多くなって参ります。
ですので、「付いていないから壊れてしまう」「使い方が特殊」というわけではございませんので、安心していただければと存じます。
また、気に入ったアンプが見つかり、不要なアイテムがございましたら買取もさせていただいておりますので、ご検討いただけますと幸いにございます。
お気軽にコメントしてください。