こちらは先日買取をさせていただきましたPearl P-2000Cの写真なのですが、同じモデルのはずなのに何か違うような、、、ビーターが違う!?
右のペダルのビーターがP-2000C純正のクォードビーター。
左のペダルは同じくPearlのDB-150が装着されています、前オーナー様が交換して使っていたようですね。
日頃、ドラマー仲間やお客様とお話をしていて、
「純正以外も使っていいの?」
「純正のビーターが一番相性がいいんじゃないの?」
「そんなに違わないんじゃない」
という声を多く聴くのですが、そんなこともないのです。
キックペダルは、フットボードの角度やスプリングの張り具合に加え、ビーターの長さや角度を調整することで踏み心地やサウンドが変化します。
ということは、ビーターを交換することでガラリと踏み心地やサウンドを変えることができるのです!
ビーターは1,000円~5,000円程度と比較的手ごろな価格ですので、ペダルの感じがなんかしっくりこないとお悩みの方は、ペダルの買い替える前にビーターを交換も検討してみてはどうでしょうか?
皆様のビーター選びの参考になれば!
ということで、数回の記事に分けビーターのレビューをしてまいります。
第1回に引き続き今回は、カリフォルニアに拠点を構えるDW(Drum Workshop)のビーターを3種類ご紹介します。
DW SM101 2-Way Beater
9000や5000シリーズ純正のビーター、フェルトとプラスチックの面を持つ2wayタイプのモデルです。
バスドラムをしっかりと鳴らしきれる100gを超えるウェイト。
フェルト側は縦Rタイプで接地面がバスドラムやペダルに影響されづらく安定しており、どっしりと重心の低いサウンドが特徴。
プラスチック側は面で打面を捉えるのでアタックが強いバチバチとしたサウンドになります。
両面共に、アタック、音量、低音どれをとっても申し分なし、ロックなど大音量を必要とされるジャンルにうってつけ。
逆にピアニッシモなど繊細なタッチでは美味しい鳴りが得にくく、ジャズなどには不向きです。
また、プラスチック側に重心があるためややクセのあるアクションと重さが相まって、使いこなすのは慣れとそれなり筋力が必要かもしれません。
【フェルト】
音量:★★★★☆
アタック:★★★☆☆
低音感:★★★★☆
コントロール:★☆☆☆☆
【プラスチック】
音量:★★★★☆
アタック:★★★★☆
低音感:★★★☆☆
コントロール:★★☆☆☆
DW SM103 Medium Felt Beater
小ぶりなヘッドを持つフェルトビーター。
フェルトには十分な硬さがありリバウンドを感じやすく非常に軽量なため、コントロールしやすく抜群の扱いやすさを誇ります。
音量、アタックのバランスが良く、踏み方によってニュアンスも出しやすいので、ジャズからポップスまでそつなくこなせます。
デメリットは、軽快なアクションと引き換えに最大音量は控えめ、重心が高めのサウンドですので、バスドラをどっしりと鳴らしたいドラマー、ジャンルには不向きと言えます。
音量:★★☆☆☆
アタック:★★★☆☆
低音感:★★☆☆☆
コントロール:★★★★★
DW SM105 HardCore Beater
プラスチックとウレタンの二重構造でパンチの効いたサウンドが特徴のモデルです。
ウレタンの中心にプラスチックが仕込まれたヘッド。
プラスチックの出っ張り具合を調整して、プラスチック部を出しアタック重視、ウレタン部を出し倍音が控えめなソフトなサウンドなど、アタックの出方を好みに合わせることができます。
ヘッドの大半がウレタンのため非常軽く、コントロール性に優れており、アタック感を損なわず高速フレージングを可能にしています。
ただ、軽いため最大音量はSM101などに比べ乏しいので、音圧を稼ぐためにはウェイトで調整が必要でしょう。
音量:★★★☆☆
アタック:★★★★☆
低音感:★★★☆☆
コントロール:★★★★★
いかがでしたでしょうか?
それぞれ演奏ジャンルや奏法、好みが違いますので、あくまで個人的な感想として捉えていただけるとと思います。
今回の内容が、皆さんのビーター選びに役立てれば幸いです。
ベース、ドラム、アクセサリ担当:前田
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