こんな時期だからこそ「やる気」の出る話 

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先日、家族で買い物に出掛けた先でスニーカーを購入しました。
特に靴が必要な状況でもなく、家族の買い物の途中で暇を持て余し戯れに試着してみたのですが、想像以上に軽く、クッション性も申し分なく、履き心地が今持っている靴のどれよりも感触が良かったので思わず買ってしまったというのが正直なでございます。
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そのスニーカーのブランドはどこかと言いますと、神戸を代表する大企業「asics」でございます。
前々から履き心地/軽さともに非常に評判が良いというのは耳にしていたのですが、誠に失礼ながら・・・
「国産か」と軽んじていたこともあり今まで敬遠しておりました。
特に、日本人にとって学校指定のシューズに選定されることも多く学校で履く靴だからオシャレじゃないという刷り込みがあるのも遠因なのかもしれません。

もうかれこれ中学生ぶりぐらいでしょうか???
asicsを履きまして、これをきっかけとしてちょっと調べてみようと思いました。(気になりだしたら調べないと気が済まない悪い癖です・・・)

日本人特有なことなのか、自身がミーハーだからか・・・
どうしても海外のブランドがカッコよく見えてしまうわけですが、実はasicsの全体売上の約70%は海外の売上で締められているそうです。

ということは、日本よりも海外での評価の方が高いということになります。
自分たちが憧れている海外のブランドの本場の国では、敬遠していた日本メーカーのアイテムが「カッコいい」と思われている事実。
NIKEやadidasと比べては「舶来品のほうがカッコいい」と思っていたのですが、それは固定概念に囚われていたということになるのでしょう。

そんな今や世界を相手に渡り合う日本を代表するスポーツメーカーなのですが、非常に熱い想いを持って創業されたそうです。

創業された頃の戦後の日本では、十分な物資もない状態で学校教育の現場も酷い状態。

ある時、創業者の方が教育機関に務める友人から「健全なる精神は健全なる身体にこそ宿るべし 」という古代ローマの言葉(後に社名の基となる言葉だそうです)を聞き、健全な身体に鍛えようにも環境が整っていないという現実を目の当たりにし、それを改善する為に奔走することから始まったそうです。

満足のいく製品は海外の高額なものしかなく、誰もが簡単に手に入れられなかったスポーツシューズを、国産で生産することに成功。
その結果、安価に学生たちが高品質なシューズを手に入れられるようになります。

その性能から日本全国に知れ渡るようになります。
そして、日本人選手がオリンピックで着用したことから世界へと進出し今に至るそうです。

普通の人が買えないような高額な海外製のものしか無い状況を、後進の為に一念発起して打破する。
本当にすごい事だと思います。

今回調べていると、よく似ている話を聞いたことがあるなと。
それはこちらも日本を代表する大企業YAMAHAでございます。
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創業のきっかけとして、当時高価な舶来品だったオルガンを安価で供給できるようにというのが背景にあったというのは有名な話かもしれません。

全くの畑違いの分野から参入し、失敗を重ねながらもピアノ生産量世界シェア1位にまで上り詰めるというのは並大抵の努力だけでは語れないものがあるのではないでしょうか。

高価な舶来品を国産化しようという気概に賛同する人が多く、その志の元に多くの人材が集まったのが前身だそうです。

クラシック、軽音楽などなど・・・
ともに海外発祥で、日本に入ってきたものであるのですが、いままで紹介してきたような先人の努力や海外での評価を知ると、国産メーカーを誇らしく感じる方も少なくないのではないでしょうか。

色々と暗い話題が多い昨今ですが、困難を打破した彼らの功績を知ると、まだまだ自分にはやれることがあるんじゃないかとやる気が上がってきます。

長々と書いてしまいましたが、お暇な際に読んでいただきモチベーションアップに繋がれば幸いにございます。

また、弊社のページ(https://www.qsic.jp/)で気になる国産メーカーなどを検索いただけますとより嬉しく思います(笑)

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