【国内メーカーの底力】激軽ペダル、Pearl P-3000D/デーモンドライブの魅力 

ドラムセットの中でも重要な、バスドラムの演奏に欠かせないフットペダル。

PearlやTAMA、YAMHAなど各社からさまざまなラインナップが発売されていますが、それ故に選ぶ時に迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は先日買取をさせていただきました、スムーズ過ぎるほどの軽いアクションで人気のキックペダル”Pearl P-3000D Eliminator Demon Drive”の魅力をご紹介していきます。

Pearl P-3000D Eliminator Demon Drive

デーモンドライブは、国内の老舗メーカーPearlがダイレクトドライブをはじめて採用したキックペダルです。
それまでのPearlのラインナップとはアクションのみならず、デザイン性までも全く異なるコンセプトということで発表当初かなりの話題となりました。

アクションが軽く速いダイレクトドライブながら、Pearlらしいクセの少ない扱いやすさを両立。
幅広い調整箇所の多さも相まって、発売から10年以上経った今でも多くのドラマーに愛されているPearlの名作ペダルです。

※こちらは、限定のブラックフィニッシュが施されたモデルです。(P-3000D/B)

究極に軽いアクション

デーモンドライブ最大の特長はPearl初のダイレクトドライブ方式を採用したカムアクションです。
ダイレクトドライブは、足の動きとビーターの動きの遊びが全く無く、一般的なチェーンドライブのペダルと比べ非常に軽いフィールが特長。

さらに、各所に搭載されるベアリングには、ペダル専用に設計した“NiNjA”ベアリングを採用しています。
高性能ベアリングのスムースな動きにより、アクションのロスを極限にまで排し、ダイレクトドライブのスムーズでダイナミクスに富んだフィールを活かしきっています。

ダイレクトドライブは、ややアクションにクセがあると言われていますが、流石はパール、調整機構を多く設けることで万人に合うセッティングを可能にしました。

幅広すぎる調整機構

【Beater Stroke Adjustment】

この”ビーターストロークアジャストメント”はビーターハブの固定位置を変更できる機能で、ストロークのフィールを大きく変えることが出来ます。
またこの機構により、ビーターアングルを無段階で調整も可能です。

多少クセを感じるダイレクトドライブですが、ビーターの固定位置をシャフトに近い方を選択することでフィールが通常のペダルに近くなりクセが小さく感じます。

反対にビーターの固定位置をシャフトと離すことで遠心力を感じるクセのあるフィールに。
力を込めやすく、こちらはパワー重視の設定と言えるでしょう。

【Direct Link Adjustment】

ダイレクトリンクの先端の接続箇所を付け替えることで「軽い」「重い」の大まかな踏みごたえを選択できます。

【Duo-deck Footboard】

デーモンシリーズにはフットボードをショートタイプとロングタイプの2通りから選択が可能!
しかも、アンダープレートのネジを外し、ヒールプレートをヒンジ部分と入れ替えるのみという手軽さです。

dw9000などもショートタイプとロングタイプの2種類が発売されておりますが、購入前にどちらが自分に合うかしっかり吟味する必要があります。
ですが、デーモンシリーズのこの機構があれば、スタジオでじっくりと試しでセッティングを追い込んでいくことができるドラマー待望の機能です。

その他にも嬉しい機能が

【Adjustable Traction Plate】

P-2000などでもおなじみのフットボード上のプレートの方向を変えてグリップ感を調整する機構。
足裏の感覚を大事にする靴を履かないプレイヤーはかなり嬉しいのでは。

【Click Lock Spring Tension】

スプリングのテンションノブをロックして緩みを防ぐ、安心機能。
黒いノブの下にあるクリックロック・レバーを持ち上げれば調整が可能です。

その他、各所にメモリが付けられており、調整箇所の多いデーモンシリーズには地味に重宝します。

【Z-LINN】

また、デーモンドライブのツインペダルに付属してくるユニバーサルジョイント”Z-LINK”も評価が高く、シャフトのガタツキを最小限まで抑え非常にパワーロスが少な快適なアクションです。
まるでツーバスでプレイしているかのようにスムーズなアクションを実現しています。

他社のペダルを使用していてもシャフトはZ-Linkに換装しているプロドラマーも多く、その性能は折り紙付きです。


いかがでしたでしょうか?

デーモンドライブは、そのルックスやダイレクトドライブで軽い!ということで、メタルのような高速フットワーク専用のようなイメージが強いかと思いますが、ダイレクトドライブは足の動きをそのまま拾うので細かなニュアンスが出しやすく、繊細な演奏が求められるジャズから、複雑かつ高速なフットワークが必要なメタル系のジャンルまで幅広く対応可能なモデルでございます。

今回は、デーモンドライブ Pearl P-3000Dをご紹介いたしました。
この記事が皆様のペダル選びの一助になれば幸いです。

ベース、ドラム、アクセサリ担当:前田

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