ギターや他の楽器と同じように、ウクレレもどの材で造られたかによってサウンドが変わる楽器です。
これまで当店が、お客様からお売りいただけたウクレレも、それぞれサウンドに個性がありました。
実際にウクレレを触ってみると、「同じウクレレでもこれほど違うものか」と感じられることでしょう。
特に、トップ面に使われる材はサウンドに大きく影響します。
それぞれの材にもランクがあったり、単板、合板などの構造でもサウンドが変わってきます。
様々な要素が絡み合ってサウンドが形成されますので、一様に
「この材が絶対的に良い」
と言えるものではありませんが、それぞれの材が持つ特徴を知っておくと、自分好みのサウンドを持ったウクレレを見つけるヒントになることは間違いありません。
それでは、ウクレレ製作に使われる代表的な材を5つご紹介しましょう!
1.ハワイアン・コア(別称ハワイアン・マホガニー)
ウクレレと言えば真っ先に出てくる材でしょう。
写真は、当店で買い取りさせていただいたウクレレ、KOALOHA KCM-00 Concert。
ハワイアンコアが使われています。
杢目が個体によってさまざまで、見た目にも芸術的です。
乾燥後の材の変化も少なく、湿気による耐久性も強いと言われてます。
ハワイという土地の影響でしょうか。
サウンドは「カランコロン」という明るさもあり、且つ、甘くやわらかい響き。
高音の抜けもよく、ウクレレらしいサウンドと言えるでしょう。
材質的に、マホガニーの長所を有しているので、ハワイアンマホガニーと言われることがありますが、ハワイアンコアはマメ科、マホガニーはセンダン科で、マホガニーとは別の種類です。
2.マホガニー
写真は、当店で買い取りさせていただいたウクレレ、Martin 2 Concert。
マホガニーが使われています。
マホガニーはギターでも馴染みが深い材。
高級家具などにも使われることもあり、種類も豊富です。
ハワイアンコアと比べると、マイルドで温かいサウンドが特徴です。
多様なジャンルに対応できるサウンドです。
3.スプルース
こちらも、アコースティックギターに使われることが多い材。
ウクレレで使われると、小さなアコースティックギターのようなルックスになり、可愛さが際立ちます。
芯があり、硬質ではっきりとした音色が特徴。
トップにスプルースを使い、サイドやバックにローズウッドなどの材と組み合わせることで、バランスがいいサウンドになります。
4.マンゴー
楽器用としては、やわらかい部類の木材。
マホガニーよりも更に柔らかいサウンドで、落ち着いた印象があります。
ソプラノサイズなど、ボディが小さくなると高音が目立つ傾向にありますが、マンゴーを使うとそれが抑えられ、落ち着いたサウンドになります。
5.メイプル
耐久性に優れた木材で、多くの楽器に使われます。
ソフトメイプル、ハードメイプルがあり、ハードのほうが硬質なサウンドになります。
歯切れの良いサウンドが特徴で、共振性も高いのが特徴です。
このように、材質によって様々な特徴がありますので、ぜひウクレレ選びにお役立てください。
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