Marshallといえば・・・やはりスタックアンプを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
ヘッドアンプに大きなキャビネット。
場合によっては3段積みにしたり。
現在は、いろんな技術の革新もあり、大きなヘッドと大きなキャビネットのセットでというシーンも以前に比べると減ってきたかとは存じますが、やはり一度はやってみたいとお思いの方も多いのではないでしょうか。
往年のロックスターたちがステージの後方にズラーーーーッと並べている様は圧巻で(ハリボテだったこともあったそうですが)、どんな大きな音が出るのだろうかと思いを巡らしたものです。
80年代はショー的な要素が強く、先述のハリボテなんかも必要だったことも想像に難くないのですが、アンプにとって、60年代・70年代は会場の大きさとの戦いだったと思われます。
見たいという人数の増加、それに伴い大型化していく会場、それに合わせて必要とされる音の大きさ。
この辺りから、出力の増大、キャビネットの大型化・複数化への試行錯誤が始まったように感じます。
さて、単純に疑問に思ったことはないでしょうか。
「なんでキャビネット2段積むん?最初から8発1段ではダメなの?」
と。
スピーカー口径は違いますが、べースなら8発ありますし。
実は、当初キャビネットは3段積みの状態ではなく8発搭載の1段のものも開発されたそうなのです。
この話を初めて聞いた時は自分の中の常識が書き換えられる思いをした気がしました。
しかし、現代では4発が主流です。増設する場合は積むことになります。
8発から4発に変わった理由はいったい??
この理由が非常にシンプルで、それはそれで驚かされたのですが
「重すぎてステージに運べなかったから」
だそうです。
輸送の技術や配送方法などがあれば8発が主流で、4発は珍しいとなったのでしょうか。
タイミング次第で、歴史は変わると言われておりますが、キャビネットに関してもそういうことなのかもしれませんね。
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