ペダルエフェクターを駆動する際、アダプターと電池のどちらで駆動させていますか?
かつてこの世にエフェクターという機材が誕生した当初は、アダプター駆動をするエフェクターなどございませんでした。
しかし、現在では一部を除き、アダプター駆動に対応しているのは当たり前。
逆にミニサイズのエフェクターなどは、電池駆動が非対応であるモデルも少なくありません。
昨今ではそんなエフェクターの電池文化が廃れつつありますが、こんなお話を耳にしたことはございませんか?
「電池で駆動させたほうが音が良い」
駆動させる方法が異なるだけで音が変わるのか?
ベテランのプレイヤーにとっては常識かもしれませんが、若年層のプレイヤーの方々は疑問に思うかもしれません。
今回はアダプターと電池での音の違いについてご紹介いたします!
最大電圧数による音の違い
電池で駆動させたほうが音が良いのか。
答えは半分「イエス」です。
その理由は、使用する電源の電圧値にあります。
BOSSやMXRなど、コンパクトサイズのエフェクターは通常9V電圧の電源に対応しているのはご存知の通り。
動作不良や故障の原因となるため、対応している電圧値以外の電源は使用してはいけないのもお分かりいただけているかと思います。
しかし、数%の誤差であれば、動作不良を起こすことはなく、エフェクターは問題なく駆動いたします。
むしろ許容範囲内の電圧値であれば、高い電圧の方がエフェクターのパフォーマンスを引き出し、音が良くなります。
ここがポイントです。
つまり、9Vぴったりの電圧で駆動させた音より、9.5Vで駆動させた音の方が質が高いのです。
ではなぜ電池の方が音が良いと言われているのか。
それは、電池は新品の状態だと約9.6V前後の電圧値があるためです。
対してアダプターは、通常のモデルだと9Vほぼちょうどのものがほとんどです。
この2つの電圧値の差が、電池の方が音が良いと言われる所以です。
ただ、電池の方が音が良いという説は「半分」正解だと冒頭に明言いたしました。
それは、上記の電圧差は一世代前の情勢で、現在ではアダプターやパワーサプライでも9.6V電圧を出力できるモデルが存在するためです。
かつてはアダプターやパワーサプライは9Vちょうどのものしか出回っておりませんでしたが、現在では決して珍しくありません。
現在ではアダプターでも電池と同等の音質が実現するため、答えは「半分」なのです。
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かつては新品の電池とアダプターの電圧値が明確に差別化されていたため、音の善し悪しが立証されておりました。
しかしながら、高機能のアダプターやパワーサプライがどんどん登場しており、すでにその常識は覆りつつあります。
ただ、こう説明してしまうと「現在では電池を使用するメリットはないのでは?」と思ってしまうかもしれません。
決してそんなことはなく、現在でも電池を使用するメリットは確実にございます。
まず、アダプターによる配線が必要ないため、エフェクターボード内がすっきりし、セッティングの簡易化も可能。
そして、コンセントが原因の電源ノイズのリスクを回避できるといった利点もあるのです。
時代は移り変わり、技術も飛躍していきますが、現在ではまだまだ電池かアダプターどちらかを選択する余地は十分にあります。
それぞれの特性をしっかり理解し、自身の機材セッティングに合う電源をお選びください!
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