歪みエフェクターやプリアンプの商品説明を呼んでいると、なかなかイメージをしづらい単語を多く見かけます。
そんな場合、「〇〇のサウンド」と説明をされても、馴染みのない言葉であればどんな音か全く想像ができませんよね。
その中でもよく見かける「ブリティッシュサウンド」といった単語。
ブリティッシュ?イギリスの音?
その言葉の実情をご存じない方にとっては全く音をイメージできないのではないでしょうか。
そこで今回は、「ブリティッシュサウンド」の真相についてご紹介いたします。
その正体は英国産アンプ!?
エフェクターに対するブリティッシュサウンドとは、基本的に”Marshall”もしくは”VOX”のアンプの音を指します。
上記2大ブランドのアンプといえばチューブアンプの定番として名高く、数多くのレジェンドギタリストも愛用してきた名機。
その「アンプの代表格」ともとれるブランドの産地から、総称してブリティッシュサウンドと呼ばれるようになりました。
英国発のアンプブランドはOrangeやHIWATT、BLACKSTARなど数多くありますが、エフェクター限定でのブリティッシュサウンドの定義としては、上記2ブランドどちらかのアンプである場合がほとんどでしょう。
MarshallとVOX、特にMarshallはアンプの定番としてエフェクターで再現されることが昔から非常に多く、「ブリティッシュといえばMarshall、もしくはVOX」という概念が根付いているからです。
MarshallとVOXどちらかの区別
しかしながら、ブリティッシュサウンドと説明されているエフェクターがMarshallとVOXのどちらかに絞れたとしても、最終的にどちらになるのかが気になるところ。
その際は、説明文の中に他のキーワードが隠されていることが多くございます。
例えば、「スタックアンプ」と記載されていれば、Marshallであることがほぼ確定されます。逆に「コンボアンプ」と記載されていればVOXである可能性が大です。
Marshallの代表格であるアンプのほとんどはスタックタイプで、VOXの代表格といえばコンボアンプのAC-30であるため、そのように比喩されることが多いのです。
また、「プレキシ」と記載されていればMarshallであることが100%確定します。プレキシといえばMarshallの名機「Plexi Super Lead」を指すためです。
そして「リバプールサウンド」と記載されていれば、VOXであることがほとんどと言えるでしょう。リバプールサウンドはThe Beatlesを中心としたイギリスでの音楽のムーブメントを指し、The BeatlesがVOXアンプを愛用していたため、VOXであることが推測されます。
———————————————————————————————————————————————————————————————-
このように、説明文を呼んでもなかなか音がイメージできずとも、キーワードが散りばめられていることは多くございます。
そのキーワードひとつひとつの意味を理解しておけば、その単語を目にしただけでもどんな系統のエフェクターかを瞬時に察することもできるでしょう。
今後気になるキーワードを見つけた際は、しっかり調べて、エフェクターへの理解も深めていっていただきたく存じます!
お気軽にコメントしてください。