吹奏楽で一番高音域を担当する楽器 

高音域と言えばフルートと思う方がほとんどだと思いますが、フルートよりも音の高い「ピッコロ」という楽器があります。
フルートよりも1オクターブ上の音域を担当しています。
演奏会ではフルートの中に一人だけすごく手元で操作している方がいると思います。
それがピッコロです。
今回はあまり知られていない「ピッコロ」についてご紹介します!

ピッコロとは??

ピッコロはフルートの派生楽器として生まれ、使われるようになった初期の頃は、フランス宮廷の屋外音楽で使用されていました。
長さはフルートのおおよそ半分ほどの長さで、素材によって少し異なりますが、木製のものでわずか200gの楽器です。
これは楽器の中で一番軽い楽器になります。

また音程も非常に取りにくいと言われており、低音は高くなりやすく、高音は低くいなりやすい傾向を持っています。
音程が安定しているものと言っても、ピッコロ特有のものなので演奏者の腕が試されるところです(笑)

種類

フルートには金属製がほとんどですが、ピッコロには様々な素材が使われており材によって音色が変わってきます。

木製
一番スタンダードな素材です。
柔らかな音色が特徴で全体に溶け込みやすいサウンドがいたします。
木製と言っても種類があり、それぞれの材によって音の雰囲気や反応速度が変わってきます。

金属製
銀製と白銅製の2種類があります。

銀製:特有の豊かな響きが特徴
白銅製:硬めの音質で抜けが良い音が特徴

フルートと同様に金属の中でも傾向が違ってきますが、素材が似ておりリッププレートもついるため、持ち替えがスムーズにできると言われております。
金属製ならではの利点ですね!

ピッコロが活躍する音楽は目立つ部分が多く、フルートからの持ち替えで演奏する方からすれば、違和感なく演奏できるのは最重要事項です。笑

ABS樹脂

衝撃や耐久性に非常に優れているのが特徴です。
白銅製や洋銀製の頭部管を使うことが多く、抜けの良い響きが得られると学校でも使用されます。

また、野外での演奏でもわれの心配なく演奏できるので、場所を選ばず演奏できるのは最大のポイントです!

吹き口の形

3種類に分けられそれぞれの特徴を見ていきます。

ノーマル型
スタンダードな形をしたもので、柔らかな素直な音が出るのが特徴です。

波型
ただ吹き口があるものではなく、息を集めやすくアタックが明確になます。
この形が一番吹きやすさがあり優れたレスポンスが得られるのが特徴です。

リッププレート型
フルートと同じようなものが取り付けられ吹き替えにも対応しやすく金属製の管体に採用されることが多数見受けられます。
明るい音色が特徴です。

※写真は木製のノーマル型です。

まとめ

いかがでしたが??
詳しく見ると結構細かく様々な仕様があります。
自分にあったモデルを見つけていきましょう!
そして、小さくなるほど音程が取りづらく、フルートは吹けてもピッコロは上手いこと吹けない、という方も結構いらっしゃいます。
演奏会で演奏される方は上手な方ですので耳を澄まして聞いてみてください!

ピッコロの曲で有名なのが「行進曲 星条旗よ永遠なれ」という音楽でソロがあるのでぜひ聞いてみてください!

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