【名機と謳われるBOSSのヴィンテージペダルの実力は如何に?】 

使いやすさとクオリティの両面から高い評価を得ている世界的なエフェクターブランドBOSS。

今でも数々のニューモデルが開発されていますが、一度生産完了したモデルは、中々再販されない事でも有名です。その為1970年~1980年代に販売されていたモデルは、今でも高値で取引されています。中にはハイエンドエフェクターと肩を並べるほどの金額になっている事も。

そんなBOSSのヴィンテージですが「実際のサウンドはどうなの?」と思われている方も少なくないのでは。
という事で、今回は在庫しているBOSSのヴィンテージモデルを現行の同系統モデルと比較して弾いてみました。

●BOSS OD-1

言わずと知れたBOSS最初のコンパクトエフェクター。今も使われている方も多いのではないでしょうか。今回の個体は「TL4558P」のオペアンプが搭載されたモデルです。

BOSS OD-3と比較してみて…(どちらもつまみは12時で設定しました)
・中高音域がブーストされる。
・本体のボリュームを下げた時にやや高音域が残ってくれる。

OD-3に比べて、音の輪郭・コード感が感じられるトーンでした。芯の太さもしっかりあるので、バッキングでもリードでも綺麗に鳴ってくれる印象です。ピッキングに対するレスポンスはどちらも良かったですが、ボリュームを下げた時は高温域の抜けはややOD-1が勝ったかなという印象です。リアPUとの相性は良かったので、普段リアを主体で使われる方には違和感なくお使いいただけるのではないでしょうか。

OD-1はGAINが12時以降ほとんど変化せず、トーンコントロールがないので、ドンシャリなサウンドメイクは不向きです。ただ、余分な物を削ぎ落とした代わりに絶妙なクランチサウンドで留まってくれている感覚でした。今回はストラトで試奏しましたが、コードを弾いた時のドライブ感が非常に心地良かったです。

●BOSS DC-2

つい最近BOSS DC-2Wが発売となりましたが、発売以来高い人気を保ち続けたコーラスです。コントロールはなく、4つのプリセットスイッチだけという特殊な仕様のペダルです。

BOSS DC-2Wと比較してみて…
・音が太く、柔らかい。

(単純にアップグレードされたモデルと考えると、少し分が悪い気もしますが)
DC-2Wは各音がくっきりとした解像度の高いサウンドで、DC-2は全体的に音が太くなり、良い意味でアナログライクなサウンドでした。

機能の多さやスイッチの強度などはどうしてもDC-2Wに見劣りしますが、柔らかく丸みのあるトーンは逆に出せないかなという印象です。

●BOSS CE-1

OD-1が初のコンパクトエフェクターなら、CE-1はBOSSのエフェクター第1弾。非常に歴史のあるモデルです。コーラスとビブラートが一緒になっています。

BOSS CH-1と比較してみて…
・音が太い。
・音色の幅が広い。

上のDC-2と似た印象で、ONにした瞬間音が太くなります。CH-1の方が2Band EQが付いている分イコライジングは一歩譲りますが、
エフェクトの掛かり具合の幅は広く、多彩な音色を作れます。特にビブラートは振り切るとエグみのあるトーンも鳴らせるので、正統派から飛び道具まで、幅広い使い方が可能です。

●おまけ
「BOSSのヴィンテージペダルは欲しいけど高すぎてちょっと…。」という方にはこんな商品はいかがでしょうか。

●BOSS BOX-40

エフェクター発売40周年を記念して、BOSS OD-1、PH-1、SP-1という初期3モデルが復刻されました。(しかも新品未開封で入荷!)
記念モデルという事でエフェクターとしては非常に高額ですが、1つ1つの中古相場から踏まえると、実はお買い得なんです。

ピンポイントで欲しいモデルが揃っていればぜひ!

●最後に
今回はBOSSの一部モデルに絞ってみましたが、他ブランドのヴィンテージペダルの比較も出来れば面白いでしょうか。

希少価値で高騰している事もありますが、ちゃんとそのモデルならではの個性や見合った価値がありますので、気になる物があればぜひ試奏してみてくださいね!

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