数あるエフェクターのジャンルの中でも、一番沼にハマってしまうであろう歪み。特にギタリストは、新しいモデルが出れば買い、そして売り、また新しいモデルが出れば買い、そして売り、この旅はいつ終わるんだろう…日々悩んでいるプレイヤー達も多いのではないでしょうか。僕も数は多くないながら色々試してきた一人でしたが、個人的にこれは!とピンときて、それ以降ずっと使っていたペダルがありました。歪みに悩んでいる方々に少しでも参考になれば良いなと思い、今回ご紹介させていただこうと思います。それは「Mad Professor Royal Blue Overdrive」です!
どんなモデルなの?
一番の魅力的な部分はピッキングに対する反応の良さです。オーバードライブでありながら、割とハードなディストーションサウンドまで出せるのですが、GAINを強めに設定していても、優しく弾けば見事綺麗なクリーンサウンドが鳴ってくれます。フットスイッチを切り替えることなく、曲の展開などに合わせたエモーショナルなプレイが楽しめるペダルなんです。
少し特殊なところはBASS/TREBLEのコントロール。一見普通の2Band EQですが、こちらはシェルビングタイプとなっており、特定の周波数帯域のみをブースト/カットするという仕様なんです。BASSはレゾナンスのちょうど上の帯域のローエンド、TREBLEはプレゼンスと同じ帯域を調整できます。なので、この2EQを全てカットすると、中音域が強調されたミッドブーストとして使うことも可能。コンパクトエフェクターとしてはよく見る4ノブレイアウトですが、非常にサウンドメイクの幅が広いオーバードライブになります。
どんなセッティングがいいんやろう?
※自分がソロやリフをほとんど弾かないコード一辺倒の人間だったので、今回はあくまでコード感を重視したセッティングとなります。悪しからずご了承ください…。(当店にあるジャズコーラスで改めて試してみました)
・シングルコイル
自分の時はスリーピースバンドでストラトを使用していたので、BASSは少し上げめの14時辺り、TREBLEは12時にいかない程度にして、音圧を出しつつ、音の輪郭も損なわないようにしていました。GAINは結構上げてもピッキングでガラッとニュアンスを変えられるので、基本的に12時よりも進んだセッティングで良いかなと思います。透明感のあるクリアなトーンがベースにあるので、割とざっくりしたセッティングでも心地良いドライブサウンドが鳴らせるなと感じます。
・ハムバッカー
今回レスポールタイプでも試してみましたが、全て12時方向で設定した場合、ストラトよりも太くブーミーな印象でした。少しスッキリさせたかったので、BASSは9時、TREBLEは12時より少し進んだ辺りでセッティングするとバランスが良くなりました。リードギターやソロで使うなら、BASSをもっと上げると存在感のある太いトーンが出せると思います。逆にBASSを0にしてみるとP-90のようなシャキっとしたトーンも表現できるので、そういった使い方も面白いなーと感じました。違うセッティングで2台あっても良いかもしれませんね笑
いかがでしたでしょうか?このモデルはトーンの効きが良く、ちょっと位置を変えるだけで印象がすごく変わるので、お使いの機材にマッチしたサウンドがちゃんと探せる1台だと思います!何か良い歪みがないかなーとお探しの方はぜひチェックしてみてください!
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