楽器の登録商標とコピーモデル 

ヘッド1

いきなりではございますが、今回は意外と知られていない楽器の登録商標コピーモデルについてさらっとお話したいと思います。
見解の違いなどあればどしどし教えてもらえると助かります!

登録商標

Fender社のジャズベースを例に取ってみましょう。
皆様もご存知のように「ジャズベース」と言えばFender社が1960年に発売し、凄まじい規模でバズったFender社を代表するベースですね。

そして今なお、様々な国内メーカーからもジャズベースを基にしたモデルが多く発売されておりますが、「Jazz Bass(ジャズベース)」という呼称はFender社の登録商標となっておりますので、Fender社以外のメーカーが「Jazz Bass(ジャズベース)」という呼称を使用するのは違法とされております。
(Jazz BassだけでなくPrecision BassStratocasterTelecasterなども同じ理由で無断使用してはいけません。)

ですので各社「ジャズベースタイプ」や「ジャズベースモデル」と表記したり、JB(Jazz Bassの略?)というアルファベットをモデル名に組み込み、ジャズベースのコピーモデルということが分かりやすいようにしています。
つまりはFender社のみがジャズベースを「Jazz Bass」と名乗ることが許されていますので、もし自作でジャズベースのコピーモデルを作ったとしても「Jazz Bass」という表記はしないようにするが吉です!

コピーモデル

コピーモデルといえば、1970年代にはFender社だけでなくGibson社のギターやベースのコピーモデルも多く流通していたようです。
当時は私まだ生まれておりませんでしたのでその時代は体験していませんが、Gibson社のレスポールのコピーモデルは特に多く作られていたようですね。
当店にもTOKAI、FERNANDES、GRECOなどが制作した70年代のレスポールのコピーモデルが入荷することもしばしばございますが、ヘッドのロゴなど本物と一瞬見分けがつかないほどそっくりに作られております。

「ここまでそっくりに作って大丈夫なのかな?」と思い色々と調べてみると、やはり当時Gibson社は国内メーカーに対して訴訟を起こしたようですね。(当然ですが。笑)
しかし結果的にはGibson社が敗訴したようです。
訴えた時期が遅かったのが敗因とされていますが、詳しい方いれば是非教えてください^^

さて、簡単ではございましたが以上のように、コピーモデルを作るというのも著作権を侵害しないようにしなければなりません。
しかしFender社にしてもGibson社にしても、これほど多くのメーカーがコピーを作りたがるほど魅力あるモデルを生み出したというのは、本当に歴史的なことなんだなあと改めて感じました。

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