中古の安ギターを弾こう!のコーナー
(第7回:Bacchus BJM-82 MG)
※Qsicのエレキギターの調整、出品までを担当しているスタッフが試奏レビューいたします。
※当店販売価格が5万円程度、またはそれ以内で販売されているものを”中古の安ギター”と定義してピックアップした個体が登場します
。
マイクを通して録った音やインターフェイスを通して録った音より、やっぱり実感してみないとわからない面が大きい
ということで動画や音声はございません。。。あしからず。
~Bacchus BJM-82 MGの試奏レビュー~
【2018年10月19日の時点で4万円代後半のギター】
マンゴー材ボディのバッカス、ジャズマスタータイプ
店頭でも注目度抜群のギターです。
—-ジャズマスターとは(かんたんに)—-
そもそもジャズマスターというギターはジャズ市場を狙って作られたフェンダーの最上位機種なのですが、サーフロック市場から支持を得て人気となりました。
やはりジャズの世界のレジェンドがギブソンの箱物で築き上げた音世界が広大すぎたのでしょうか。誕生の経緯と世の中からの受け入れられ方に違いがあるギターです。
70年代には下火になっていって1980年にはカタログから姿を消します。
その後は1984年フェンダージャパンでリイシューモデルが発売。
1999年フェンダーUSAで62年の仕様のリイシューが発売。(2012年から65年の仕様)
フェンダージャパンは66年の仕様のリイシューを出します。
リイシューの年式だけで3種類も出ているのはさすがフェンダーのギターといった感じですね。
ちなみに、年代によってピックアップの直流抵抗値が違うのでリイシューもとのジャズマスターはサウンドがそれぞれ違います。ざっくりいうと中低域が豊富なサウンドから、近年になるにつれて高音域が強く出るサウンドの傾向に変わっていきます。
フェンダージャパンとUSAで、もちろん品質は違うのですが、そういう価格帯の話じゃなくて、リイシューモデルはそれぞれ「音質が明らかに違う」と感じられる方がいらっしゃるのはこのためではないでしょうか。過去に入荷したフェンダージャパンのジャズマスターで驚くほど音が良かった個体はやはりピックアップがいいものに交換された個体でした。
—-試奏環境—-
Marshallのコンボタイプ、MG100DFX
—-感想—-
まず、今回のバッカスのBJM-82 MGはプリセットスイッチがありませんが、他のタイプのギターで慣れ親しんだトグルのシンプルなコントロールです。
エフェクトボードを操作して使う方にとっては単純明快でちょうどいいかもしれません。
ラージサイズシングルによるキレがありつつ、マンゴー材の鳴りなのか中低域もしっかり出ているサウンドで耳に痛くない点は非常に高く評価したいです。
メロウでハリがあって太いサウンドの傾向を見事にアウトプットしています。
安かろう悪かろうでない、良質なものが存在するのが中古のエレキギターの醍醐味ですがジャズマスタータイプで安いものは常に在庫していないので今回は珍しいケースでした。
気になったら「買い」な一本です。
では、またの機会にお会いしましょう。
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