最近なんか弾きにくい…。フレットすり合わせのタイミングについて 

ギターの修理について「フレットすり合わせ」ってよく聞きますよね。いったいどんな修理なのでしょうか?今回はすり合わせについて簡単に説明をさせていただきます。

フレットすり合わせとは

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長年愛用していたギターは、弦との摩擦によってフレットの山が削れてしまいます。そのままでは隣のフレットよりも低くなってしまい、ビビリや音づまりの原因となってしまいますので、フレットの頂点を均一にしてあげる必要が出てきます。その後平らになってしまった頂点をもう一度整形し、ナットの高さなども調整するという大掛かりな作業が必要となりますので、そこそこの費用がかかってしまいます。
できれば必要最低限の回数に抑えたいですよね。次はフレットすり合わせの時期についてご説明いたします。

フレットすり合わせの時期は?

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画像のように、よく使うフレットは弦の摩擦によってフレットが凹んでしまいます。演奏上特に問題がなければ大丈夫なのですが、押弦時に音づまりやビビリが発生したり、チョーキング時の引っ掛かりを感じた時はすり合わせの時期です。お近くのリペアショップでご相談されることをおすすめします。フレットは弦との摩擦で削れますので、錆びた弦でずっと演奏をしていると摩擦が大きくフレットの減りは早くなってしまいます。弦代は節約したくはなるのですが、結果的に高額な修理をしなくてはいけないのでは意味がありませんので、こまめな弦交換をおすすめします(^^)

フレット交換って?

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フレットのすり合わせを何度か繰り返すと、フレット自体の高さが低くなってしまい、ピッチが合わなくなってきます。ここまで使い込んだならフレットのすり合わせではなく、フレットの交換が必要となります。フレットを一度抜いてしまい、指板面を真っ直ぐに削り、新しいフレットを打ち込む作業になるのですが、元のフレットから変更すると演奏性やサウンドに変化が出ますので注意しましょう。
交換後は見違えたように弾きやすくなることでしょう。

さいごに

参考になりましたでしょうか?ギターやベースなどの弦楽器に関しては、弦と直接触れている部分は基本的に消耗品となります。修理や調整の技術も進歩していますので、ナットやフレットが消耗したからといって手放すのではなく、修理をして長く使ってあげていただけると個人的には嬉しく思います。

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