身近にありすぎて、過小評価されていると思うモデル(自分調べ) 

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私は趣味で観賞魚を飼っておりまして、先日プライベートで熱帯魚屋さんへと行った際にお店の方とお話をする機会がありました。その中でなかなか興味深いお話をお伺いしました。

そちらのお店は創業が非常に古く、その業界では有名な老舗なのでインターネットではよく見かけるものの、実物を見かけることが殆ど無いようなお魚たちも数多く取り揃えられておりました。

実物を見るのも珍しいので、色々拝見させていただいていると、

「これ珍しいでしょ。うちも何度も失敗しながらやっと安定して取り扱えるようになったんですよ。」

と稀少な品種の金魚を見ていた所で店主の方がお声を掛けてくださいました。

私は多少ですが、金魚や熱帯魚をかじっておりますので、ある程度お話についていけるわけですが、一緒に行っていた家族が

「金魚なのにそんなに飼うの難しいんですか?!」

と驚いて店主の方に聞くと・・・

「金魚って身近にありすぎて凄く簡単に飼える生き物だと思われてますけど、難易度は非常に高いんですよ」

と仰られました。

実際に、お店でスタッフを雇う際に教えていく順番があるそうなのですが、金魚を取り扱わせるのはお店の生き物全てをキチンと管理が出来るようになった後にしか触らせないそうです。

趣味で観賞魚をはじめ金魚などを飼っておられる方からすると「そうだよね~」となるかもしれませんが、意外だと思われた方の方が多いのではないでしょうか。実際、家族も非常にびっくりしておりました。

確かに、
「《身近》にありすぎるが故に誤解されているもの」
って色々あるよなぁと。

私共が取り扱っている楽器にも当てはまるものがあるなと、いくつか頭に浮かんできました。

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例えば、定番中の定番アンプ「Roland / JAZZ CHOROUS」。
日本のスタジオであれば、まず間違いなく設置されております。学校や軽音楽部の部室にも1台はある所が多いのではないでしょうか。

そんな身近にありすぎるが故に、過小評価されている気がするのです。
時代もあるかと思うのですが、私が学生の頃は
「サイドギターはジャズコな」
というような会話が様々なバンドで繰り広げられてきた気がします(笑)

昨今、JAZZ CHOROUSの評価は若年層を中心に上がっており、一昔(二昔ぐらいかも・・・?!)に比べますと
正当な評価になってきたかと思われますが上記の様に思っておられる方もまだまだいらっしゃるのではないかと思います。

かくゆう私も学生時代は盲目的にその様に思っていたのですが、楽器に携わる年数も長くなりフラットな気持ちでJAZZ CHOROUSを評価してみると、比較して下に見られるようなアンプではなくとっても完成度の高いモデルだと思うようになりました。
スタジオミュージシャンの方などにお話を聞いてみると「ジャズコを思い通りに使えて一人前」と仰られる方がいらっしゃるぐらいある種の基準となるモデルであったりします。

また、エフェクターなんかで見ますとBOSS製品。
確かに学生の頃などは、
「人と同じエフェクターを使っているのはちょっと嫌だな」
という理由からBOSSを敬遠していた事もありました。

当店でも時代の流れか外国からのお客さまが年々増えております。
外国からのお客さまが驚く点で多いのが、

「日本で買うとBOSS製品の中古はこんなに安いのか?」

という感想をいただくことが度々ございます。

お話をお伺いすると、海外で買おうと思うとそれなりな部類に入るブランドとのことでした。(もちろん国によるとは思いますが)上記のようなことがございますと、日本のブランドで簡単に手に入っていた自分たちは、知らず知らずのうちに過小評価していたんだなと思う瞬間でございます。

楽器もそうですが、手に入りやすい物や昔から自分の身の回りにあるものの評価は風評などに流されていることが多いのかもしれませんね。
実際に自分で触ってみると、「全然使えるやん!」と目からウロコのことも大いにあり得るかもしれませんよ!

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