サンバーストの謎を解け!~ボディカラーの理由~ 

_MG_4914

ここ神戸も随分と寒さも緩みまして、桜も咲き始め春の到来といった風情が出てきました。
春と聞くと明るめなイメージを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
洋服でも、気温の上昇と共に明るく薄めのカラーが増えていきますよね。

その時代その時代により、形は違うにしても流行色が生み出され、時代と共に変化していく物です。
例えば、洋服、車。
それぞれ、年代によって本当に多様なカラーが生み出され、流行し、また移り変わっていったと思うのですが、殊、ギターの業界においては少々のマイナーチェンジはあるにせよカラーに関しては定番所の安定感というのが異常に強い変わった業界なのではないかと感じることがございます。

_MG_4912

特に、「サンバースト」の不動さは目を見張る物がありませんか?

古い物になればなるほど、本当にサンバースト率が高くなりますよね。
まぁ、単色(白・赤・黒)なんかももちろんあるのですが、とにかくサンバーストの印象が強い(私だけでしょうか?笑)

ストラトといえば、プレベといえば、ジャズベといえば・・・サンバーストという印象の方も多いのではないでしょうか。
サンバースト:縁の濃い色から徐々に中心に向かって薄い色味となるこのカラー。
色を付ける工程において決して簡単な作業ではないと思うのです。
しかも、ギター以外の分野ではあまり見かけない、グラデーションで手間がかかるカラー。
ただ色を塗るだけだったら、単色で塗ってしまうほうが楽なはずです。

上記のような推測から

「なんであのカラーが多いのだろう?」

と昔から不思議に思っておりました。

結局の所は、そのカラーを採用し始めたメーカーの開発担当に聞かないと分からない事なのですが・・・調べてみた所、諸説あるようです。

説1:ボディの継ぎ目がわからなくなるように着色している
_MG_4910

説2;当時難しかったアーチトップ構造に視覚的に見えるように着色している
_MG_4918

説3:高級楽器のバイオリンのような高級感を演出する為に着色している
_MG_4915

というような説が代表的な物らしいです。

説1はレスポールのゴールドトップなどにも通じる所があるので、ギターの世界らしい理由だなと思います。

説2は、Fenderとの差別化を図るために、GibsonがFenderが持っていなかったアーチトップを削り出す機械を使用してレスポールを成型していた話があるぐらいだし納得してしまうなと思います。

説3においては、当時の業界や人々の間でギターとバイオリンなどがどの様な位置関係似合ったのかがわからないのでピンとこないのですが、高級感を商品の付加価値とするという商品戦略は今も昔も変わらないのだなと思います。

本当に色々と事情があるようですが、一つの業界内において不動の地位を築いているボディカラーとなる程定番化した1番の理由は、やはりユーザーに受け入れられたからなのでしょうね。

「サンバースト」、全く渋くロマンのあるカラーリングです。

アンプ・ドラム担当:土内

楽器の買取はQsicへ

当店の在庫は全てお客様からの買取で成り立っています。
これだけ多くの中古楽器が日本全国から集まってくるのは、高価買取に全力を注いでいるからこそ。

ご不要な楽器がございましたら、ぜひ一度お声掛けください。お問い合わせだけでも構いません。
ご満足・ご納得いただけるよう、精一杯努めさせていただきます。

無料査定依頼はこちら

お気軽にコメントしてください。

内容に問題なければ、コメントを送信してください。
コメントは承認後に公開されます。