ギターやベースなどは比較的、初心者も初めやすい楽器といわれていますが、その理由は「フレットがついているから」といっても過言ではありません。半音ずつに区切られた線があることにより、弦を押さえるだけで正確な音程が得られるため扱いやすくなっています。バイオリンやチェロなどはこの「フレット」が付いていない為、正確な音感が必須となります。演奏難度が高いといわれる所以ですね。
さて、こんなギターにとって大事な「フレット」ですが、実は消耗品であることはご存知でしょうか。弦は金属で出来ているため、摩擦によってフレットは削れてしまいます。そして山が低くなったフレットは、様々な問題を生み出します。
-フレットが減ってしまうと起こる問題点-
①押弦時に隣のフレットと接触してしまい「ビビり」が発生する。
②フレット山の頂点が波打ち、チョーキング時の音切れが発生する。
③正確なピッチが得られなくる。
④フレット山の頂点が平らになると音が細くなる。
etc…
このような問題が発生すると、「フレットすり合わせ」や「フレット交換」などの修理が必要となります。
約10,000円から、ものによっては50,000円以上の高額な修理となります。できればフレットは長持ちさせたいですよね。そんな方の為に、フレットを長持ちさせるコツをご紹介します。
①弦はこまめに交換する。
演奏時、フレットには弦が接触します。例えば弦に赤錆が発生している状態だと、フレットとの摩擦が増え、すぐにフレットは削れてしまいます。できるだけ弦はさびる前に交換しましょう。
②ギターの運搬時にはフレットガードを使用する。
ギターの運搬時、ソフトケースの場合は指板が圧迫され、弦がフレットに押し付けられてしまう可能性があります。もちろんフレットはダメージを負ってしまいますので、運搬時にはできればフレットガードを使用しましょう。
③いっそのことステンレスフレットに交換する。
フレットにも形状の違いや材質の違いがあり、中でもステンレスを使用したフレットは耐久性に優れています。サウンド的にもやや硬質になる印象がありますが、近年では通常のフレットと近いサウンドのものも販売されています。フレットがすぐに減ってしまうくらいに練習を多くされる方は、フレット交換の修理の際に「ステンレス・フレット」を選択肢に入れるのもアリですね!
-最後に-
いかがでしょうか?今回の内容が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
またギターに関する豆知識やお得情報を発信していきますので、ぜひお立ち寄りください!
ギター担当:赤松
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