長すぎはNG!?シールドによる音質劣化 

エレキギター/エレキベースを演奏する際、必ず必要であるシールドケーブルやパッチケーブル。
ライブパフォーマンスやエフェクターのセッティングを考えると、ある程度長さが必要になりますが、あまり長すぎるものを使用すると音質の劣化に繋がることをご存知でしょうか。

なるべく短い配線で元気な音を出力!

エレキギターやエレキベースなど、電子楽器から信号が送られる際、シールド内の抵抗の影響を少なからず受けています。それにより、楽器の信号がシールド内を通る距離が長ければ、その分多くの抵抗を受けて音質が劣化してしまうのです。上記の理由により、必要以上に長いシールドの使用はおすすめいたしません。
もちろん、大きなステージで演奏する際や、暴れるようなパフォーマンスをする場合には長さが必要です。プレイスタイルと音質を天秤にかけ、ご自身に合った長さのシールドをご使用ください。

その他、エフェクターを多数接続する場合も音質の劣化に繋がります。
多くのエフェクターを使用する場合、それに合わせた数のパッチケーブルを接続する必要があるからです。多くのパッチケーブルを使用すれば当然、楽器の信号にかかる抵抗は増えますので、音質の劣化が発生します。

シールドによる音質劣化を防ぐには?

音質劣化を防ぐ方法はもちろんあります。
一番根本的な解決策は、低価格で販売されているシールドの使用を避けることです。
ある程度の金額以上で販売されているシールドは、なるべく抵抗を少なくするように設計されているものが多く、劣化の少ないきれいな音を出力します。
より高額であればその分、品質の高さは期待できるでしょう。
低価格なシールドは、上記理由の他に断線が起こりやすい商品も多くございますので、あまりおすすめはできません。3000円前後程度の価格以上であれば、しっかりした品質のものがほとんどですので、安心してお使いいただけます。


また、バッファーを使用するのも音質劣化を防ぐ方法として挙げられます
バッファーは単純な音質の向上や、入力されるインピーダンス値の変換など、様々な用途のモデルがございますが、シールドによる音質劣化を解消することを用途としたモデルも多くございます。
バッファーは分かりやすい効果が得られないといった理由で、なかなか購入するまでには至らないかと思いますが、できるだけ良い音質でギターやベースを鳴らしたい場合は導入を検討してもいいかもしれません。


その他、スイッチャーの使用も音質劣化の軽減に役立ちます
スイッチャーにエフェクターを接続すると、使用していないエフェクターに接続されているパッチケーブルを信号が通らなくなるので、その分音質の劣化を軽減できます。
加えて、スイッチャーにはバッファーが搭載されているモデルも多くございますので、その点でも音質の向上が見込めます。

————————————————————————————-

今回シールドによる音質劣化についてご説明させていただきましたが、正直に申し上げますと、多少の長さの違いでは大きな音質劣化は見受けられません。
ベテランのプレイヤーの中にも、シールドの長さなどはあまり気にしていない方は少なくないでしょう。
しかしながら、劣化した音と劣化していない音、どちらが気持ちのいいプレイができるでしょうか。
小さなことではございますが、多少でも良質な音を鳴らしたい方は、ご自身が使っているシールドを見直してみてはいかかでしょうか!

お気軽にコメントしてください。

内容に問題なければ、コメントを送信してください。
コメントは承認後に公開されます。