皆さんは今の楽器を始めた理由は何だったでしょうか?
今はギターとベースを軽く触れる程度になりましたが、
最初は高校の時にベースから始めました。
その時は「弦が4本で、1本しか押さえなくていいから簡単やで」
と友達に騙され、他にたいそれた趣味もなかったので二つ返事でOKしました。
今考えると世界中のベーシストから殴られるような理由ですが、
やはり分かりやすく華やかなギタリストに比べると、
「ベースは地味…」と思われている方も、まだまだいるのではないでしょうか。
(この十数年でだいぶ印象も変わってきたとは思いますが)
僕と同じような理由で楽器を始めた人もいるかと思います。
ただ1つ言いたいのは、ベースは本当に重要なポジションなんです。
例えば、コード進行については(特に流行っているバンドなど)、似たような展開をしている事も多くあります。
そこにリズムやパターンで「あれ?ちょっと違うかな?」と変化をつけているのは、ベースです。
(ここはドラムもなんですが…)
また自由奔放にベースがプレイしだすと、途端に楽曲は崩壊していきます。
そうならないように、周りの楽器はオン・コードを使ったり、音数を減らしたりして、バランスを保とうとします。
一般の人には「何やっているか分からない」と言われがちなポジションですが、
ピック弾きしたり、指弾きしたり、スラップしたり、前ノリしたり、後ノリしたり、
ベースがどんなプレイしているのかによって、周りの動きにもかなり影響がでます。
実は大いに全体を牛耳っている楽器なんです。
(メインで作曲はしていないけど、ベースがリーダーというバンドも多いのではないでしょうか。)
「いかに支えながら、自分も目立つか(変化をつけるか)」
に苛まれる苦悩のポジションでもあります。
「表ではニコニコして話を合わせながら、裏ではメンバーを手の平で転がしたい」
そんな野望を持つ方にはぴったりな楽器です。(あくまで個人の見解です)
知れば知るほど、可能性が広がる奥の深い楽器ですので、
プレイヤーの方も、リスナーの方も、
今一度注目していただくとまた変わった面白さを感じてもらえるかと思います。
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