Gt:「うっひゃぁ、これバリバリ歪むやん!」「宇宙を感じる、、、」
メンバー:「その音どこで使うん?」
今回はマルチエフェクターについて書きたいと思います。
いつの間にか使わなくなり手放しましたがアンプシミュレーターを各パッチでオンにして、あとは欲しい音色になるようにエフェクトをちょっとずつ使って、アンプヘッドのリターン端子に繋いでライブをしていた時期がありました。
・マルチエフェクターの設定さえちゃんとしていればどの会場でも概ね同じ音が出せる
・各社の代表的なアンプのトーン(似ている)が足元で踏み変えて出せる。
というのが大きなメリットでした。
ジャンルにもよるのかもしれませんが、音量、音色(雰囲気)の要点さえおさえていれば意外となんとかなるもんです。
マルチエフェクターは楽しい(小並感)
エクスプレッションペダルにワーミーとワウを同時に操作できるように設定して狂気の沙汰に使ってみたり
ディレイを2段、コーラスを2段みたいな使い方が出来る機種もあり。
マルチエフェクターはアナログの実機ではシステム組むのが苦労しそうな音が工夫次第で出せました。
電子楽器として割り切ればこれ以上のオモチャはないというくらいのバリエーションが魅力な訳です。
マルチにも悩みが、、、
ただ「マルチは歪みがなぁ、、、」という空気感が間違いなくありました。
ピッキングハーモニクスが簡単に出るようにハイゲインにした時に音が潰れた感じが出たのが個人的に悩みだったので
認めたくはないけれど、ある種では認めざるを得ない部分も当時はありました。
(ピッキングハーモニクスの迫力を諦めるわけにはいかなかったのが当時の個人のこだわりです笑)
ただ、マルチは強かった。設定である程度解決できたわけです。
そこで役立ったのがデュアルの機能でした。
—-デュアル—-
ざっくり言うと、アンプ2台を同時に鳴らしている(もしくはAch、Bchでスイッチ一つで踏み変えれるように事前に設定しておく)機能です。
1.デュアルでアンプシミュレーター2台を同時に鳴らす設定にする。
2.好みのハイゲイン:クリーンよりのクランチを7:3(ほぼハイゲインがメインで聴こえる)になるように調整
この設定で作った音を1台のアンプ(リターン挿し)で鳴らすとどうなるか。
「ゲインを抑えたダイナミクスのある音が芯になり、音の潰れていないハイゲインが出来上がります。」
この発想の元となったのが、フランク・ザッパやスティーヴ・ヴァイが「ハイゲインとクリーンのアンプを同時に鳴らして、輪郭のはっきりしたトーンでサスティーンの長いリードトーンを作っていた」という記事をどこかで見たのがキッカケでした。
(うろ覚えなので2大巨匠がほんとうにやっていたかどうかは断言できませんが、、、。)
—-ネットが全てダメにした????—-
今は書籍もサービスも進歩していて。情報はかなり多く、これ無料で見れるの?というレベルのものもあります。
アーティストが使っているアンプシミュレーターの設定がダウンロードできる時代です。
「うるさい。俺は俺の好きな音を出す。」そういう若い人もいなくなったのかもしれません。
道具は怪我をしたり燃えたりしない限りは「好きに使って」いいのではないでしょうか。
(ただし自己責任で。)
「アンプのフルテンのトーンをアンプを壊さずに、爆音過ぎたものを少し小さい音量で出すために変圧機で電圧を下げて出したトーン」
そんなイレギュラーなトーンをエフェクターで再現しようというのが存在する界隈なのですから。
※各メーカーの使い方の注意書きだけは絶対に守ってください。一切の責任は負えません。
気をつけて安全に(音はアバンギャルドに)楽しんでください。それでは。
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