エレキギターの代表モデル「Les Paul」に搭載されているピックアップ、ハムバッキング・ピックアップ。この名前の由来はご存知ですか?
そもそもこのハムバッカーはギブソンの技術者であるセス・ラバー氏とテッド・マッカーティ氏によって開発され、ギブソンのレスポールに搭載されたことで一躍有名になりました。構造上、シングルコイルピックアップが2つ並んだように見えることから、ダブルコイル・ピックアップとも呼ばれます。
2つのコイルの位相を反転し配置することにより、出力は大きく、ノイズは小さくなるという仕組みになっています。これにより、マグネチックピックアップの弱点である「ハムノイズ」を少なく出来ることから、
ハム(Hum=電磁ノイズ)バッキング(Bucking=抵抗する)
という名付けがされたのですね。
最後に
近年、ノイズキャンセリングイヤホンやヘッドホンが各メーカーから販売されていますが「ノイズを逆位相の音で打ち消す」という基本的な仕組みはこのハムバッキング・ピックアップと同じです。1950年代に開発されたこの仕組みが今でも応用され、より発展していく様を見ると、当時の発明が如何に革新的であったかが伺えますね。
お気軽にコメントしてください。