【「不遇の歴史…」ラージヘッドが生まれた理由とは?】 

ご存知の方は多いと思いますが、ストラトのヘッドには「スモールヘッド」タイプと「ラージヘッド」タイプがございます。 

スモールヘッドが主流となっていますが、何故ヘッドのタイプが2つに分かれたのか、ラージヘッドが生まれたのかはご存知でしょうか?ストラトの中でも特殊な仕様であるラージヘッドの歴史について調べてみました。

ラージヘッドは65、66年辺り~83年辺りまで採用されていた仕様です。この時期はちょうどFender社がCBS社に買収された頃で、新しくオーナーになったCBS社が様々な改革がされていきました。主流であったローズウッド指板から貼りメイプル指板へ、ネックエンドにあったトラスロッドがヘッド側に移される(ブレットトラスロッド)など、生産性の効率化に注力されていった中で、生まれたのがこのラージヘッド仕様。詳しい理由は定かではありませんが、Fenderのロゴを大きく見せる事で、TVでクローズアップされたいなどの商業的な目的があったと言われています。

様々な改革がされていきましたが、「商品として売る事」に重きを置きすぎた結果、プレイヤーからの支持が徐々に失われていき、85年にはCBS社が楽器部門から撤退。そこからまたスモールヘッドのタイプが復活する事となりました。

パッと見単なる外観の違いですが、色々な思惑があるものですね。買収がなければ生まれていなかったのでは?と思うと、感慨深いものですね。

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