エレキギターやエレキベースのプレイヤーの皆さん、「ジー」「サー」といったノイズにお悩みではないでしょうか。
そんなプレイヤーを困らせるノイズですが、原因はエフェクターに関係する何かであることが多々ございます。
エフェクターによるノイズの原因はいくつかございますが、今回はその中でも見落とされやすい「デジタルノイズ」について説明いたします。
デジタルノイズとは?その原因は?
デジタルノイズは主に「ジー」というような音を発するノイズです。
音を出している時に気になることは無いかと思いますが、曲の合間の音を出さないときには非常に気になってしまいます。
ではその原因は何なのか。解説していきましょう。
先に結論から申し上げますと、デジタル回路のエフェクターとアナログ回路のエフェクター2種の電源を同じアダプターやパワーサプライから供給させると、デジタルノイズは発生してしまいます。
アダプターからエフェクターへ電源を送る際、電気の流れは一方通行ではなく
[電源アダプター]→[エフェクター]→[電源アダプター]
というようにエフェクターからアダプターへ電気は帰るように流れています。
その流れの中、デジタルエフェクターはアナログと比べ多大な電力を消費するため、エフェクターから帰っていく電気の波形が変わってしまいます。
このデジタルエフェクターによって波形の変わった電気。これがデジタルノイズの大本の原因です。
アダプターの分岐やパワーサプライでエフェクターを複数繋ぐと、エフェクターから帰った電気は他のエフェクターへも流れていってしまいます。
するとデジタルエフェクターによって波形の変わった電源、つまりクリアでない電源をアナログエフェクターに与えてしまい、ノイズを発生させるのです。
デジタルノイズの解消法。
プレイヤーの頭を悩ませるデジタルノイズ。発生した場合、どうすれば解消できるのでしょう。
究極の解決策はデジタルエフェクターとアナログエフェクターを同時に使用しないことですが、そういうわけにはいきません。
エフェクターを使用する人にとって、アナログである歪み系などのエフェクターと空間系などのデジタルエフェクターを同時に使うことは当然といってもいいからです。
ではどうすれば解消できるのか。方法は2つございます。
1つは電源の元をアナログとデジタルで分ける方法です。
例えば、デジタルは他のエフェクターとは別の電源アダプターを使用したり、歪みなどの消費電力が少ないエフェクターは電池で駆動させるなどの方法です。
2つ目は一つ一つの出力端子が独立したパワーサプライを使用する方法です。VOODOO LAB“Pedal Power 2 Plus”やEX-PRO“PS-2”などが当てはまります。一つ一つの出力端子が独立していると、エフェクターから帰った電気が他のエフェクターに流れることはなくデジタルノイズは発生いたしません。
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ノイズの原因はデジタルノイズ以外にも多くございます。
しかし、原因さえ分かれば解決できますので、まずは発生源から探ることをおすすめいたします。
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