特にスティール弦ギターにおいて、クラシックギターと同じ形式で作られたヘッドを「スロッテッドヘッド」と呼びます。
ヴィンテージのマーティンやパーラーギター、ニューヨーカーといった昔ながらの姿を留めたギターにその形をみることが出来ます。
今日、すでに主流の形式ではありませんが、味のあるルックスとサウンド傾向を狙って、今なお、あえてこの仕様で制作されるギターもあります。
彫り抜いたヘッドの内部にストリングポストがある構造上、ヘッド重量が軽く、実質のヘッド角がとても大きいという特徴があります(ナットからストリングポストへ向かう弦の角度の違いにご注目ください)。
独特の強いアタック感はカントリー、ブルーグラスのような手数の多い音楽との相性に優れます。また、ダウンチューニングでも音がブレにくいため、変則チューニングを多用するソロギタリストにも好まれています。
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