ここ数年、トゥルーバイパス仕様のエフェクターが多く開発されるようになりました。
ハイエンドブランドのエフェクターは過半数以上がトゥルーバイパス仕様のものと言っても過言ではございません。
その中で、「トゥルーバイパスこそが良いエフェクター」「バッファードバイパスは音質劣化するし、ダメ」
というように考えておられる方が少なくないのではないかと私は感じております。
確かに、トゥルーバイパスはギターやベースの信号をできるだけ変化させないというメリットがあります。それに対してバッファードバイパスは音質を変化させてしまうのも事実です。
しかし、バッファードバイパスにもきちんと特有のメリットがございます。
悪いことばかりではないのです。
そこで今回は、バッファードバイパスの実態とその魅力についてご紹介いたします!
※トゥルーバイパス、バッファードバイパスの基本情報はこちらを御覧ください。
http://gakkikaitori.com/url/7w
バッファードバイパスの実態
まず、バッファードバイパスによる音質劣化の原因をまとめましょう。
ギター、ベースとバッファードバイパスのエフェクターを繋ぐと、内蔵されているバッファー回路を楽器の信号が通ります。
そのバッファー回路に品質の良くないパーツを使用していると、通った信号は劣化され出力されます。
つまり音質が悪くなると言われているのは、バッファードバイパス自体が悪いのではなく、回路の品質によってクオリティが左右されるため、どうしても悪い個体のイメージが付いてしまったということなのです。
バッファー回路に高品質なパーツを使用した個体は、音質が劣化するどころか原音より良い音が出力されます。その特性を持ったエフェクターで有名なのが、オーバードライブの王様、ケンタウロスです。
ケンタウロスはそのバッファー回路の優秀さから、エフェクトをオンにせずとも繋いだだけで音が良くなると言われております。
まとめ
「音質が変化する」=「音質が劣化する」とは限りません。
高品質のバッファー回路が内蔵されている個体を選べば、むしろ音質が良くなることもございます。
しかし、原音とは音質が変わってしまうのも事実ですので、原音の質感を大切にしたいプレイヤーの方はトゥルーバイパスを選ぶことをお勧めいたします。
音楽の機材を選ぶ際はイメージや評判にとらわれず、その性能を見極め、自身にあった1台をお求めください。
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