エレキギターやエレキベースを筆頭に電子楽器を演奏するのになくてはならないのがアンプでございます。
そのアンプで一番厄介な所は、音作りでも持ち運びの苦労でもなく・・・
「ノイズ」
と言っても過言ではないかもしれません。
異音がしたり、弾いていない時に「ジッー」という音があまりにも大きかったり・・・
アンプの不具合には枚挙に暇がないほど様々な症状がございます。
そういった問題が発生したときに、最初に疑われるのがアンプ本体の不良だと思うのですが、私自身の経験上原因がアンプである事は意外と少ないのでございます。
(もちろん機械でございますのでアンプも故障しないわけではないのですが。)
操作箇所がたくさんあったり、多くの部品で構成されていたりと複雑でデリケートな機械でございますので専門知識をお持ちではない方からすると難解な代物ということで
「これが原因なのでは・・・?」
と一早く疑ってしまう気持ちもよくわかるのでございますが、結論付ける前に試して頂きたいことがいくつかございます。
1.アンプの周辺にスマートフォンなど電波を発するものが置かれていないか?
よくスタジオなどで練習している際にアンプの上にスマートフォンを置いている人を見かけますが、アンプの上に置いてしまうと電磁波を拾ってノイズが発生します。
他にも、インターネットなどの周辺機器や電磁波の強い冷蔵庫などの電化製品、蛍光灯など影響を及ぼす物が生活の上ではたくさんございます。
「そういえば、家のスペースや間取りの関係で近くに家電製品があるなぁ・・・」
と思い当たる方は場所を変えるだけで改善されるかもしれません。
2.他の機器が影響を及ぼしていないか?
壁にあるコンセントから直接電気を取っている場合は問題ない事が多いのですが、最近は便利なグッズがいろいろ出ています。
複数個プラグがさせるタップなどをお使いの方も多いのではないでしょか?
あれもノイズの原因となる可能性がございます。
複数の指し口があることにより他の家電製品やPC、エフェクター類などいろいろなものを同じタップにつなぐと便利ですよね。
しかしそれをやってしまうと、他の機器の干渉によりノイズが発生する可能性があります。
一度アンプだけをコンセントに差し込んでみると症状は出ないかもしれません。
3.ギター本体、シールド、ジャックに不具合はないか?
「音が出てるんだから、ギターは関係ないだろ!」
と思われる事が多いのですが・・・、落とし穴がございます。
それは、ギター本体の配線のアース部分にだけ不具合がある場合でございます。
この場合の厄介なところは、音は出るというところでしょうか。
また、シールドも場所によっては断線していても角度の関係などで音が出てしまいますので気付きにくいかもしれません。
ジャックも形状により様々ございますが、接触が悪くなってしまっている事や埃などが入り込んでしまうことによりノイズの原因となり得ます。
一度本体の各所とシールドは確認してみると改善されるかもしれません。
上記に挙げた3点を試してみると症状が解消されることが少なからずございます。
アンプは大きかったり、重かったりという事で極力動かしたくない機材の一つですし、点検費用もそれなりにかかります。
「何度も点検に出して費用がかさむが症状が改善されない・・・」
メーカーには
「問題ないのですが」
と言われる。
そういったご相談もちょくちょくいただきます。
その際は上記のような点をチェックしてみて頂けると意外と簡単に改善されるかもしれません。
アンプのノイズで悩んでおられ方は一度試していただけると幸いにございます。
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