【「リズム感がない?」日本人はなぜグルーブが出せないのか!】 

グルーブ

「グルーヴってなんやねん…」「黒人のようなリズム感があったら…」

楽器をしていると一度はつぶやいた事があるかと思います。

グルーヴとは演奏時に発生する「ノリ」や「うねり」と呼ばれる概念ではありますが、単純に言葉で表せるものでもなく、ジャズ・レゲエのようなブラックミュージックで感じられる独特のノリは日本人は苦手だという話をよく聞きます。

でもこれはリズム感が悪いどうこうと言うより、元々の生活リズムの性質の違いから来ていると言われているんです。

【表に重きを置く日本の文化】

日本人は表の拍子は合わせますが、「裏拍子」をとる習慣がないと言われています。

例えば、日本の伝統文化である能楽では鼓を鳴らす時、「よ~…ポン!」と鳴らします。この「…」にはカウントは入りませんが、「ポン!」はピッタリ合わしていきます。運動会の綱引きの時の「オーエス!オーエス!」の掛け声もそうですね。「ー」に明確な間はなく、「オ」「エス!」を合わしにいく。これは日本人が農耕民族であったころから染み付いている物だと言われています。農作業にグルーブ感はいらないですしね。なので、元来裏拍を感じながらノリを出していくような文化がないんです。

最近は裏打ちのダンスビート流行ってるやん!と思うかもしれませんが、あれも裏拍子は確かに大事ですが、表にくるバスドラムが基本となっています。なので、日本人にとって心地良く感じられているんじゃないかなと思います。「裏を感じろ!」とよく聞きますが、日本人には特に気を付けた方が良いポイントだったんですね。リズム練習の際はより一層気を付けてみてはどうでしょうか

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