スピーカーケーブルとギターシールド。違いをご存知ですか? 

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エレキギターをアンプで鳴らす際に必要になる「シールドケーブル」。アンプヘッドとキャビネットスピーカーを接続するために使われる「スピーカーケーブル」。それぞれの違いについてはご存知ですか?実は誤った使い方をすると、とんでもないことになってしまう可能性があるのです!まずはギターからアンプに繋ぐ際と、アンプからキャビネットスピーカーに接続する際の違いを説明いたします。

★ギターからアンプへの接続時

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ギターからアンプへの接続には『シールドケーブル』を使用します。シールドケーブルに関しては初心者の方でもご存知の場合がほとんどかと思いますが、ギター本体のピックアップが拾った弦振動を電気信号としてアンプに送るためのケーブルです。その際、特に大きな電圧はかかっておらず、ほぼ信号が流れるだけとなっており、特に危険はございません(厳密には20mV~40mV程度のほんの小さな電圧はかかっています。単三乾電池の1/750程度)。

★アンプからキャビネットスピーカーへの接続時

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アンプからキャビネットスピーカーへの接続には『スピーカーケーブル』を使用します。初心者の方からすると、何それ?シールドと違うの?となるかと思います。しかしご自身のヘッドアンプをお持ちの方からしたら馴染み深いものですよね。この、アンプからキャビネットスピーカーへの接続時には、20V~50V程度の大きな電圧が流れています(ギターの電気信号の1万倍以上)。

★危険性について

さて、上記をお読みいただくだけで、規格の違うケーブルを使う事が危ないことがなんとなく分かったのではないでしょうか?ご想像の通り、高電圧に対応していないケーブルを使ってしまいショートしてしまうと、アンプが故障してしまったり、最悪アンプが火を噴くことになってしまいます。ご自身の所有物の場合は間違った使い方による故障は致し方ない事かと納得できることかもしれませんが、例えばライブハウスやスタジオのアンプを壊してしまうと大変です。絶対に間違った使い方はしないよう、注意しましょう!

コメント

  1. あmぞん より:

    よくわかりました。すばらしい!

    • 赤松 より:

      コメントありがとうございます。
      また今後もちょっと自慢できる豆知識を投稿していきますのでよろしくお願いします(^^)

  2. たぬき より:

    お世話さまです。

    補足という程ではありませんが、スピーカーケーブルの場合は
    更にアンプ出力に見合った容量(ケーブル太さΦ)が重要になります。
    更に更にギターよりベースの場合にサウンドに及ぼす影響が顕著です。

    ギターアンプでは素晴らしいサウンドのベルデンのいわゆるウミネコケーブル?(又は8460)は
    ベースだと中高音域では余り違いはありませんが、肝腎の低音域で音痩せ(抜け落ち)現象をおこします。
    ベルデンだと少なくとも8470(~200W程度)以上は必要かと思います。
    更に太い8473でも数百Wオーバーになると役不足を感じます。

    因みに、低音信号は低く成れば成る程ケーブル全体を伝播するのではなくてケーブル導体の周辺部を伝わる特性が有ります。
    その特性を製品化したのが中空楕円構造のanalysisのOVALシリーズ。
    違いは比べたら歴然?
    、、、ベルデン8473 VS.analysis OVAL12(、、、どちらも所有)
    4(E)弦~ローB弦で極太のベルデンが音痩せして聞こえます。

    analysis OVAL12 VS.PJB 謹製超極太ケーブル。
    PJBに比べたらanalysisOVAL12 が音痩せして聞こえます。。

    • 赤松 より:

      コメントありがとうございます。
      かなりの知識をお持ちのようで感服いたしました。
      音痩せ、音抜けなどに関わる話題は実際に試してみないと分からない部分が多いので、たぬき 様のレビューは大変参考になりました。今後に活かさせていただきます(^^)

  3. ひこばえ より:

    亀ですけど、検索しててたどり着きました。
    この話題はすごくポピュラーで、自分もむかしから「スタックアンプのスピーカーキャビには決してギターシールドで繋いじゃダメだよ、火ぃ吹くぞ」と脅されたものですwww。

    しかし今知りたいなと思っているのは「スピーカーケーブルをギター用に用いてもいいの?」ということです。中途半端な長さのスピーカーケーブルが余ってしまったので「これギターのエフェクター中継用に使えないかな」と。

    「大は小を兼ねる」で、それなら大丈夫なのかなと思いましたが、どうもハイインピーダンスのギター信号にスピーカーケーブルを使うと、ノイズが乗るという噂もチラホラ。。。何か真相なんでしょうかね。。

    • 赤松 より:

      コメントありがとうございます。
      ギター用のケーブルに使用した場合、音は出力されますが、仰られている通り電磁波や電波による外来ノイズに弱くなってしまうことが考えられます(編み線によるシールドの有無の違い)。
      急遽必要な際に一時的に使う以外にはそれぞれ適したものの使用がおすすめですよ!

  4. サイラス より:

    亀レス失礼します。
    ヘッドアンプのマニュアルにギターシールドは使うなとあって気になって調べたらこちらに行き着きました。
    端子が同じだと思って使うのは危険ですね。

    • 赤松 より:

      コメントありがとうございます。
      やはり端子が同じで、どちらでも差し込めてしまうのが事故の主な原因になっているようですね。事故が起こってしまう前に、是非サイラス様のお知り合いの初心者の方にも教えて差し上げてください!(><)

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