近年、ペダルタイプのエフェクターを多く繋いで使用するプレイヤーが増えてきたように感じます。プロ並みに本格的なシステムを組み上げ、それを「足元のみ」で作り上げていらっしゃる方が多いのです。
それは、ラックタイプに負けないクオリティのペダルエフェクターが多く生産されるようになったこと。車の所有者が減り、持ち運びに不便なヘッドアンプやラックよりペダルエフェクターで音を作ることが重要視されてきたこと。空間系や飛び道具的なエフェクトを多用する曲作りの流行などが理由として挙げられるのではないでしょうか。
そんなプレイヤーに重要視され始めたのが、「スイッチャー」です。曲中に数多くのエフェクターを素早く、正確にコントロールする必要がある現代のプレイヤーにスイッチャーは欠かせないアイテムなのです。しかしスイッチャーは扱いやセッティングが難しいと感じ、購入まで踏み出せない方も少なくないのではないでしょうか?
そこで今回はスイッチャーとはどんなものか、その種類や機能をご紹介いたします!
スイッチャーとは…?基本機能の紹介
まずスイッチャーとは、多数のエフェクターをループ接続できる入出力端子を複数(2~8程度)搭載しており、そのループのオンオフをフットスイッチにより切り替えることで、各ループに繋がれたエフェクターを1つの機材でまとめてコントロールすることができるフットコントローラーです。
複数のエフェクターを同時にコントロールすることや、足元をすっきりさせスムーズな音色の切り替えなどを行うことが主な使用目的になります。
スイッチャーの種類とその機能
スイッチャーには様々なモデルがあり、それぞれ多種多様な機能を備えていますが、基本的には大きく分けて2タイプの物がございます。「ループスイッチャー」と「プログラムスイッチャー」です。
【ループスイッチャー】
ループスイッチャーは特別な名称がついているように思われますが、通常タイプのスイッチャーのことを指します。主な機能は上記の通りで、1つのループに複数のエフェクターを繋げばそれらのオンオフを同時に行えます。その他に、
エフェクターを強く踏んだ際にケーブルが外れるなどのリスクを回避できる利点があったり、ABボックスのような使い方も可能です。
【プログラムスイッチャー】
プログラムスイッチャーは基本的な機能はループスイッチャーと同じなのですが、1回のフットスイッチの動作でどのループを切り替えできるか設定可能なのが特徴です。例えば「スイッチ①を踏めば、ループ②とループ④がオンになる」といったように、
各スイッチを踏むとそれぞれどのループがオンになるかの組み合わせを自由に変えられるのです。
モデルによれば設定を複数プリセット保存し、スイッチによりそのプリセットを切り替えられる高性能なものもございます。曲によりスイッチャーの設定を変えたい場合にはたいへん便利ですね。
その他、役立つサブ機能
スイッチャーにはその他多くの機能を備えたモデルがございます。例えば、4つ以上のチャンネルを持つモデルのほとんどにチューナーアウトの端子が搭載されております。
バッファーを内蔵しているモデルも多く、音質の向上にも一役買います。
その他にもMIDIコントロールやDCアウト搭載によるエフェクターへの電源供給、アンプのチャンネル切り替えなどもモデルによれば行うことが可能です。
以上のことから、スイッチャーを1台お持ちになればエフェクターに限らず様々な機器のコントロールがスムーズに行え、ライブなどのリアルタイムの演奏がかなり楽になることがお分かりいただけましたでしょうか?機能と特性をきちんと理解することができれば、プレイヤーの心強い味方になることは間違いありません!
エフェクターやその他機器の切り替えに関してお悩みがあるようでしたら、一度ご検討してみてはいかがでしょうか。
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