皆さんはお店やネットで楽器を眺めている時に、「スラブ貼り・ラウンド貼り」という文言を見かけたことはないですか?Fenderのストラト・テレキャスなどで使われていますが どういう事?何が違うんだろう?と思われている方もいらっしゃるかと思います。
細かい点ではありますが、実はここにも楽器の奥の深さを感じられるポイントが存在するんです。
【ローズウッド指板の歴史】
当初Fenderのギターは、メイプルネック・指板がメインでした。しかし使い込んでいく内に起こるラッカー塗装の剥がれや汚れが付くのを懸念し、汚れが目立ちにくく、上品な雰囲気を出せるローズウッドが指板に採用されるようになりました。
そしてその初期である59年~62年の間採用されていた指板の仕様を「スラブボード・スラブ貼り」というんです。
現在の主流となっているのが 「ラウンドボード・ラウンド貼り」と呼ばれているのですが、指板とネックの接地面が曲線の形になっているのが特徴です。対してスラブボードは、指板とネックの接地面が平行で、ラウンドより厚くなっています。
ただ形の違いだけではなくやはりそこは木材。ローズウッドの領域が広いスラブボードの方がより特性が活き、太く甘い音が出ると言われています。ラウンドボードは、ローズウッドの領域が少ない分 メイプルネックの要素が強くなりますが、スラブよりも全体のバランスがとれた音色になると言われています。
ラウンドボードに関しては、接着時に起こる木材同士の変化に対応しやすく、トラスロッド部分に木部がかからない事によって生産がしやすくなった点もあり、今ではこちらの方が主流となった経緯があるそうです。
【小さい事でも大きな個性】
「同じ見た目やのに、なんで全然値段違うねん」
楽器を始めた頃は、よくこんな事を思いながら眺めていましたが、この職についてから年代・モデルによって違いがあり 1本1本様々な個性があるんだなと日々感じます。
指板はローズウッド!と決めている人も 貼り方を気にしてみると、新たな発見があるかもしれませんね。
コメント
むかし、お店で弾かせて貰ったスラブボード!
音にコシがあり、此方の音の方が好きです。
ただ、値段的に〰だった(笑)。
ハムバッカーじゃなく、しかもストラト
いいですね~
つい最近までもっいましたカスタムショップのピンクなレリックストラト。。スラブ張りのローズ氏晩でしたが、、レイボーンとかジミヘンのあの音!!リヤピックアップで『なんじゃこりゃ』って、出てましたわ。 ラウンド張りとは別もんで!!。 リヤしか使いたくないトーンでした(笑)。
ただ!!近年ではケンパーとか使えば、どんなギターでも(?)そのトーンは再現できる時代なのかな・・・。
わたしは、あまりエフェクター使わない世代なので、痛感したしだいです(^_-)-☆。