【「実は大御所」P-90ピックアップの魅力とは!】 

P-90というピックアップをご存知でしょうか?ピックアップのポピュラーな物はFender系のシングルコイルタイプとGibson系のハムバッカータイプの2つに分けられ、 搭載されている数自体は、上の2つに比べるとあまり少ないタイプになりますが、実は非常に歴史のあるピックアップだった事をご存知でしょうか?

今回はそんなP-90についてご紹介いたします。

【P-90とは】

P-90 3
当時のギブソンのエンジニアであるウォルター・フラーによって製作されたギブソン製のシングルコイルピックアップです。

1940年代のフルアコに主に搭載されていて、P-90を最初に搭載させたソリッドギターがレスポールだと言われています。1957年にハムバッカーが誕生するまで、レスポールにP-90という仕様が当たり前だったそうです。

今ではハムバッカーが主流になってしまいましたが、レスポールの誕生と共に歩んできた非常に歴史あるピックアップだったんですね。

【バランスの良いサウンド】

P-90は一般的なものより巻き数が多く取られている為、大型で出力の高いシングルコイルピックアップです。各々高さが調節できるボールピースも特徴的ですね。シングルコイル特有の歯切れが良くクリアなサウンドをベースに、太くて甘い中音域が加わり、全体的な音域のバランスも取れていて非常に耳馴染みの良いサウンドを奏でてくれるピックアップなんです。

欠点としては、やはりシングルコイル構造で出力が増しているのでノイズを拾いやすかったり、ハウリングを起こしやすかったりする点です。なのでがっつりと歪ませる事には向いてなく、時代が進むにつれて、歪みの需要も高まり、それに適したハムバッカーが主流となっていたんですね。

ですが独特の中音域の甘さや軽く歪ませた時のバランスの良いエッジの出方などはファンも多く、プロにも愛用者が多いピックアップなんです。音の輪郭もクリアで、しっかりと低音の芯もありバンドサウンドを支えられるのでボーカル・ギターにも非常におすすめなピックアップです。

P-90
Fenderのシングルコイル/Gibsonのハムバッカーを使っていて、少し物足りないな…と感じている方は一度試してみてはいかがですか?

 

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