皆さん普段何気なく弦を張りかえていると思いますが、弦のゲージ(太さ)について考えた事はありますでしょうか?
「太い弦だと音が太くなって、細いと音が細くなる」
もちろん正解は正解なんですが、他にも色々な要素が含まれているんです。弦のゲージを変えるだけで演奏性がすごく良くなった!なんて事も。今回は意外と重要な弦のゲージについてご紹介します。
サウンドの変化
先程言ったように弦は太くなるほど、音も太くなります。弦の張り(テンション)が強くなるので、弦の振動がしっかりとボディ自体に伝わるようになります。ピッキングのアタック感も出しやすくなりますが、弦の張りが強くなっている分抵抗も強く、押弦やチョーキングなどのプレイの演奏性に影響してきます。
逆に弦を細くするほど張りによる抵抗が少なくなるので、押弦などがしやすくなります。そのかわり伝わる振動が柔らかくなるので、低音は控えめになり高音域が目立つようになります。
ネックに対する影響
弦のゲージを変えるときに特に気を付けてほしいことは、
力のかかり具合がかなり変わるという事です。
例を挙げると
エレキギター用のダダリオ EXL120 09-42 で 約38kg
同じくダダリオ EXL110 10-46 で約47kg
の負荷がギターにかかるんです。(レギュラーチューニング時)
あまり差のないゲージでも約10kgほど力が変わるので、やはりネックの状態も変わってきます。弦高も調整が必要になりますし、フローティングが付いていればその調整も必要となってきます。意外とゲージを変えるだけでも楽器にとって大事なんですよね。
ベースの弦だと45-100のゲージで約75kgの負荷がかかっているんです。成人の男性がずっと乗っかっていると思うと、ちゃんと楽器をケアしてあげないと!と思いますよね。なのでゲージを変えるときは全体的に状態を見てあげる事をおすすめします。
自分にとって、そして楽器にとって適正なゲージを見つけましょう
柔らかくて弾きやすいからとにかく細いので!とすると思わぬビビリが出たりと中々奥が深い世界でもあります。お持ちのモデルによってはメーカーから推奨のゲージが出ていたりしますので、その辺りは一度調べてみるのもアリだと思います。
ちょっと自分には弾きづらいからギターを買い替えようかな…などとお考えの方は、1度弦のゲージを見直してみてはいかがですか?もし分からない事があれば、当店でもセットアップを行っていますので気軽にお問合せ下さい!
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